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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

半年サイクルなら、6月のドル/円は安値に
到達!? そのカギは「FANG」銘柄が握る?

2017年06月12日(月)17:07公開 (2017年06月12日(月)17:07更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■イベント集中の8日を通過するも……

先週(6月5日~)注目されたのは8日(木)に集中した米英欧のイベントでした。

 

イギリスの総選挙では保守党が過半数を獲得できず「ハング・パーラメント」(宙吊り議会)となり英ポンドが下落したものの、コミー前FBI(米連邦捜査局)長官の証言やECB(欧州中央銀行)理事会では期待したほどの動きとはなりませんでしたね。

【参考記事】
圧勝するつもりの選挙で過半数割れ!? 英総選挙で保守党敗北、英ポンドは急落!

英ポンド/米ドル 4時間足
英ポンド/米ドル 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 4時間足

ECBで珍しいなと思ったのが経済見通しの草稿が事前に漏れ伝わっていたこと。

 

インフレ見通しが下方修正され、金融緩和からの出口が遠ざかるハト派的な内容でユーロは売られましたが、思ったほど下がっていません。これはなぜでしょう?

ひとつはオプションの影響。ユーロ/米ドルは先週(6月5日~)、1.11ドルに87億ユーロと非常に大きなオプションがありました。

ユーロ/米ドル 4時間足
ユーロ/米ドル 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足

また英総選挙で英ポンドが売られユーロ/英ポンドが上昇していたことの影響もあります。

 

ユーロ/米ドルの注目は、以前、対談でも話したように、米大統領選の日、昨年(2016年)11月8日(火)につけた高値1.13ドルを抜けられるかどうか、ですね。

【参考記事】
FRB高官の発言で米6月利上げが濃厚に!ユーロ/ドルは節目の1.13ドルを超えるか!?(5月22日、西原宏一&大橋ひろこ)
ユーロの調整は数日で終了し、反発!ユーロ/円は126円乗せで130円が視野に(6月1日、西原宏一)

■米ドル/円の「半年サイクル」に注目

このあたりの水準でレンジとなって時間的な調整を完了してから上抜けするパターンになるかもしれないですね。


今週(6月12日~)は、14日(水)深夜にFOMC(米連邦公開市場委員会)、16日(金)に日本銀行の政策発表が控えています。

FOMCは利上げ予想がほぼ100%。日銀は据え置きでしょう。

今回のFOMCでは、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長の記者会見もあります。


年内あと2回の利上げが可能なのか、バランスシート縮小についてどうコメントするのかといったところが焦点ですね。

FOMCの思惑どおりに9月と12月の利上げが濃厚となっても米ドルが買われるかといえば疑問年後半は1回だけの利上げが現実的かなと思いますし、そうなれば米ドルは上がりにくい。また、サイクルも注目しています。


昨年(2016年)の米ドル/円安値はBrexit(英国のEU離脱)の6月につけた99円。高値は12月のFOMC直後につけた118.66円でした。半年おきに節目をつけており、サイクル的にいえば今月(6月)は安値をつける可能性があります。

米ドル/円は4月安値の108.13円が目先のポイントですよね。


ここを抜けると105円程度までの下落も考えられないことはない。少し怖いですね。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:Bloomberg)

■イベント後の上値を切り下げていく米ドル/円

気になっているのは米ドル/円の上値切り下げ。


今年(2017年)はリスクイベントが多く、イベントをこなすごとに買っていくのが正解だったのですが、徐々に上値が切り下がっています。


5月はフランス大統領選挙後に114円をつけましたが、新たな四半期に入った6月初旬は本邦勢の買いが入っても112円に届かず、先週(6月5日~)は8日(木)のイベントを通過しても110円台。


中期的には上だと思いますが、その前にいったん調整が入るのかなと考えています。

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足

(出所:Bloomberg)

ゴールドも1300ドル手前で足踏みしています。FOMCを前に様子見なんでしょうね。

ゴールドが1300ドルを超えてくると、米ドル安が加速するかもしれないですね。

NY金先物 日足
NY金先物 日足

(出所:Bloomberg)

■「FANG」銘柄の下落が続けば米ドル/円の調整も深まる

先週末、6月9日(金)には米国株市場でナスダック総合指数が急落しました。


新型iPhoneの機能への懸念や、ゴールドマン・サックスのレポートが原因だとも言われていますが……。

ナスダック総合指数 日足
ナスダック総合指数 日足

(出所:Bloomberg)

注目しているのが「FANG」(フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグルの頭文字。アップルを加えて「FAANG」とする場合もある。いずれも読み方は「ファング」)

【参考記事】
米国株と米国債、米経済はどちらを反映? レイ・ダリオ氏の警告。米ドル急落に警戒!(6月8日、西原宏一)

米株高を牽引してきたニューエコノミーの象徴的な銘柄群ですが、6月9日(金)に売り込まれました。


半導体大手であり自動運転などでも注目されているエヌビディアに至っては6%以上の急落です。

エヌビディア株価 日足
エヌビディア株価 日足

(出所:Bloomberg)

空売りファンドのシトロン・リサーチがエヌビディアの株価を割高とするレポートを発表したことも急落の原因だったようですね。


エヌビディアのGPU(画像処理半導体)はビットコインなど暗号通貨のマイニング(採掘)にも使われるため、関連銘柄として物色されたこともあります。

最近では株価が上がっても米ドル/円は上がりませんが、株価が下がった場合には米ドル/円も下がるのでしょう。

 

「株価下落→米金利低下→米ドル/円下落」といった波及経路ですね。

(出所:Bloomberg)

そのためFANGを始めとする米国株の下落が続くようなら、米ドル/円を売っていきたいと思います。

(構成/ミドルマン・高城泰)

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