■FOMCでの利上げは間違い!? 米ドルのさらなる急落に警戒
今週(6月12日~)の最大の注目は、13日(火)~14日(水)に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)でした。
日本時間15日(木)未明、FOMCはコンセンサスどおり利上げを決定。
(出所:FRBのデータを基にザイFX!編集部が作成)
ただ、この決定に市場は懐疑的。このところ、米国のインフレ見通しが急低下する中での、米国利上げの決定は間違いだという意見が大勢。
FOMCでの金融政策発表を受けて、本稿執筆時点で米10年債利回りは2.13%と、依然、低迷しており、米ドル/円の上値をおさえてます。
(出所:Bloomberg)
NYダウは続伸しましたが、ナスダック総合指数は25ポイント下落しており、さらなる下落を示唆。
(出所:Bloomberg)
米国株の上昇には追随しない米ドル/円ですが、米国株の下落には連動する傾向があり、こちらも米ドル/円の下落を示唆。
(出所:Bloomberg)
前回のコラムでご紹介したレイ・ダリオ氏のコメントにありますように、米経済界とトランプ政権の溝が深くなっていることも、米ドル安の要因のひとつ。
【参考記事】
●米国株と米国債、米経済はどちらを反映? レイ・ダリオ氏の警告。米ドル急落に警戒!(6月8日、西原宏一)
米国債市場が示唆していた米国経済の変調ですが、米国株市場にも兆候が現れ、「FANG」銘柄を中心に反落開始。
「FANG」銘柄の下落が、早晩NYダウにも飛び火し、米国株は調整局面に入ると想定しています。
(出所:Bloomberg)
レイ・ダリオ氏のコメントにもあるように、米経済界とトランプ政権の深まる溝。
間違いだという意見が多数の6月FOMCでの米利上げ。
低迷する米10年債の利回り。
調整色を深める「FANG」銘柄と米国株。
本邦機関投資家の断続的な米ドル買い需要にもかかわらず、前述のマーケット環境下、上値が重くなる米ドル相場。
先週(6月5日~)同様、さらなる米ドルの急落に警戒。
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