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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

株高・リスクオンに備えてスイスフラン売り!
日本株は21年ぶり高値突破なら上値拡大!

2017年11月06日(月)17:10公開 (2017年11月06日(月)17:10更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■バブル高値からの半値戻しに近づく日経平均

今朝(11月6日)の仲値が米ドル不足だったのか、米ドル/円は114.50円を超えてきましたね。

米ドル/円 1時間足
(米ドル/円 1時間足)

(出所:Bloomberg)

114円に観測されていたオプションも先週、11月3日(金)に消滅しましたし、東京は3連休明けだったため米ドル買い需要が多かったのでしょう。


114円台後半から115円台にかけては今年(2017年)、何度も止められている水準ですが、今週(11月6日~)ここを明確に上抜けてくれば今までとは意味合いが違います。


「ヘッジファンドの思惑」でも書いた、アベノミクス高値の125円から引いたレジスタンスラインが114円台後半に位置しているためです。

【参考記事】
米ドル/円は重要レジスタンス突破に注目!株急騰にいち早く反応した通貨ペアとは…!?(11月2日、西原宏一)

このラインを抜けてくるかどうか、注目ですね。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:Bloomberg)

日経平均も強いですね。

1996年6月につけた2万2666円を抜ければ、21年ぶりの高値。ここを超えてくると上昇幅が拡大しそうです。

日経平均 日足
日経平均 日足

(出所:Bloomberg)

その上のターゲットは2万3170円あたりでしょうか。


不動産バブルでの史上最高値から民主党政権下でつけた安値の半値戻し水準です。

このあたりで止められることはあるかもしれませんが、かといって急落するイメージはないですね。

前場で下がれば日銀のETF買いが出てきますから、下がりにくいですよね。


黒田日銀総裁は今日(11月6日)、「ETF購入、今の時点で見直し必要であるとは考えてない」と発言。改めて下値の固さを確認する値動きとなりそう。


■株高、リスクオンに備えてスイスフラン売り

ユーロ/米ドルについてはいかがですか?

メルマガ「ザイFX!トレード戦略指令!」でも配信したように、ユーロ/米ドルのショートは、米ドル/スイスフランのロングに変更しています。


ユーロ/米ドルは、教科書的なヘッド&ショルダーを形成しているのですが、株高だとクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が上がりやすい。


クロス円の上昇でユーロ/米ドルが下げ渋る可能性もあるため、株高で売られやすいスイスフランに変更した形です。

■サウジアラビアで大粛清、事故で死亡の王子も

週末(11月5日)のニュースが伝えたところによると、サウジアラビアで11名の王子が汚職容疑で逮捕され、またヘリコプターの墜落で亡くなった王子も……


次期王位継承者であり、改革を進めているムハンマド皇太子による粛清と見る向きもあります。

【参考記事】
住友商事・高井裕之氏に聞く原油相場(3)驚きのサウジ大改革を進める「MBS」とは?

サウジアラビアの次期王位継承者で、改革を進める「MBS」こと、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子 (C)Anadolu Agency/Getty Images

写真はサウジアラビアの次期王位継承者で、改革を進めるムハンマド・ビン・サルマン皇太子。汚職による11人の王子逮捕は彼が粛清したと見る向きも… (C)Anadolu Agency/Getty Images

投資家として知られ、シティグループやツイッターの大株主だった王子も今回、逮捕されました。


市場が懸念しているのは、何らかのニュースでリスクオフとなり、株安につながること。


この粛清劇が、きっかけになるかどうかはわかりませんが、頭の片隅に置いておきたいですね。

サウジアラビアの混乱をよそにWTI原油は、2年8カ月ぶりの高値をつけました。

WTI原油先物 週足
WTI原油先物 週足

(出所:Bloomberg)

市場の見方が弱気に傾き過ぎていたこと、減産遵守率が意外と高く、需給がタイトになってきたことに加え、11月30日(木)にOPEC(石油輸出国機構)総会が控えていることも上昇の背景にありそう。


過去のチャートを見ると、OPEC総会に向けて上昇する「OPECラリー」の傾向があるので、「今回も」と期待する投資家が多いのかもしれません。


ただ、OPECはすでにロシアなど非OPECとも協調減産中です。OPEC総会でできることにも限度がありますし、今回は総会前に崩れる可能性もありそうです。

原油高は、リスクオン材料のひとつとなりそうですね。

■米ドル/円は114.50円、115円のオプションに注目

今日のニュースは、トランプ一色。本日(11月6日)の日米首脳会談では北朝鮮リスクが重要な議題となります。

足もとでは北朝鮮への警戒感が薄れていますよね。年内なのか来年(2018年)なのかはわかりませんが、どこかでアメリカが軍事行動に出ることも想定され、ドカンと円高になる可能性は否定できません。


北朝鮮を警戒し続けた向きは、この秋の日本株高、米ドル/円上昇のラリーに乗り遅れています。


この上昇はまだ継続していますので、トレンドにはついていきたいところですが、アメリカが動けばマーケットは手仕舞い売りにさらされるでしょう。いつ起きるかわからないリスクですが、リスク管理を忘れず、しっかり行なっておきたい局面でもあります。

今週(11月6日~)の戦略としては、徐々にレンジを切り上げている米ドル/円の買いでしょうか。


114円のオプションがあった先週(10月30日~)末まではコアロングを持ちながら、113円台で買って114円台で利食う戦略が何度もワークしました


今週(11月6日~)も、半ばまで114.50円と115円に計25億ドル程度のオプションが残っています。


コアロングをキープしながら落ちたところを丁寧に拾い、回転させる戦略でよさそうですね。

(構成/ミドルマン・高城泰)

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