■バブル高値からの半値戻しに近づく日経平均
今朝(11月6日)の仲値が米ドル不足だったのか、米ドル/円は114.50円を超えてきましたね。

(出所:Bloomberg)
114円に観測されていたオプションも先週、11月3日(金)に消滅しましたし、東京は3連休明けだったため米ドル買い需要が多かったのでしょう。
114円台後半から115円台にかけては今年(2017年)、何度も止められている水準ですが、今週(11月6日~)ここを明確に上抜けてくれば今までとは意味合いが違います。
「ヘッジファンドの思惑」でも書いた、アベノミクス高値の125円から引いたレジスタンスラインが114円台後半に位置しているためです。
【参考記事】
●米ドル/円は重要レジスタンス突破に注目!株急騰にいち早く反応した通貨ペアとは…!?(11月2日、西原宏一)
このラインを抜けてくるかどうか、注目ですね。

(出所:Bloomberg)
日経平均も強いですね。
1996年6月につけた2万2666円を抜ければ、21年ぶりの高値。ここを超えてくると上昇幅が拡大しそうです。

(出所:Bloomberg)
その上のターゲットは2万3170円あたりでしょうか。
不動産バブルでの史上最高値から民主党政権下でつけた安値の半値戻し水準です。
このあたりで止められることはあるかもしれませんが、かといって急落するイメージはないですね。
前場で下がれば日銀のETF買いが出てきますから、下がりにくいですよね。
黒田日銀総裁は今日(11月6日)、「ETF購入、今の時点で見直し必要であるとは考えてない」と発言。改めて下値の固さを確認する値動きとなりそう。
■株高、リスクオンに備えてスイスフラン売り
ユーロ/米ドルについてはいかがですか?
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ユーロ/米ドルは、教科書的なヘッド&ショルダーを形成しているのですが、株高だとクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が上がりやすい。
クロス円の上昇でユーロ/米ドルが下げ渋る可能性もあるため、株高で売られやすいスイスフランに変更した形です。
(次ページではサウジアラビアの大粛清や原油相場の話題が…)
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