昨日はアジア時間でドル円は114円台に戻し切らなかった。夜には下押しするのが最近のパターンなので114円台で逆張りショートにしておきたかったのだが、そのチャンスがなかった。しかし何もやっていないのも悔しいので、114円台乗せで損切ることにして、113.77で売り込んだ。
ロンドン時間では為替相場に大きな動きはなかったものの、ドル円は113.40まで差し込んだ。逆にいうと、ここで精いっぱいだったというべきか。私としてはもうちょっと深押しして114円ちょうど割れ寸前ぐらいまで下がってくれることを期待していた。
だがこの辺から一段安しない。法人減税の1年先送りのニュースが効いているのか、グローベックスでの米国株は安いままだ。だから格別にドル円を買い戻すつもりはないのだが。
しかしそうしているうちに米国株がだんだんと切り上げてきた。1年先送りもリスク回避にはつながらないようだ。私も113.56で買い戻すことにした。翌日にまた日本勢が買ったところをショートにすればよいだけだ。
去年の今日はアメリカの大統領選の結果発表の日であった。トランプ氏が大統領になりそうだとの見方が出てきたのは、オハイオ州を取った時点からである。逆にいうとそれまでは完全にヒラリー女史が当選するものと考えられていた。
誰もトランプ氏が当選するとは思っていなかったのだ。だからトランプ氏が優勢との報道はグレートなサプライズ。それにマーケットは素直に反応して、大きなリスクオフに傾いた。
グローベックスではS&P先物がストップ安まで攻め込んでしまい、しばらくの間、サーキットブレークとなった。そのレベルが2028.50だった。同時に下げ続けている日経先物は大幅安で16090円まで安値をつけた。
トランプショックで株価は下げたのにも関わらず、その後の展開はトランプ期待に一辺倒になっているのは周知のとおり。S&P指数は30%弱の値上がりを演じ、日経先物も7千円の上げ幅となっている。
その期待の踏み絵が今晩にも公表されるとされている税制改革翻案だ。かなりの困難をともない作業に関し、どこまで踏み込んだ内容となるのか。失望を伴えば、株価は発射台にまで戻るだけでは済まされないくらいの調整が起こっても不思議ではない。
ともかくも今夜のニューヨーク時間のランチタイムすぎあたりが、マーケットが荒れるかどうかの分岐点になりそうだ。
日本時間 15時30分
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