■トランプ政権は株高維持よりも保護主義を選択
コーン氏の辞任は、トランプ政権が中間選挙を控え、「株高維持よりも保護主義を選択」との見方が増えています。
コーン氏が辞任した後のトランプ政権の中枢を担うのが、ピーター・ナバロ氏。
ナバロ氏は、『米中もし戦わば 戦争の地政学』という書籍の著者でもあり、対中強硬派として有名。
【参考記事】
●世界の為替市場参加者を震撼させる報道が出ても米ドル/円下落が限定的なワケは?(2017年2月2日、西原宏一)
つまり、トランプ政権は、中間選挙に向けて、対中貿易戦争を政策の主軸に据えたとの観測もあります。
結果、米国株はさらに不安定な展開となり、「貿易戦争」は通貨安(=米ドル安)を連想させ、米ドルの上値は限定的に。
(出所:Bloomberg)
米ドル/円は、105.00円に巨大なバリアが存在していると言われ、今のところ105.00円がサポートとなっていますが、コーン氏の辞任により、上値が限定的となっています。
(出所:Bloomberg)
仮に105.00円が決壊すれば、100円が見えてきます。
【参考記事】
●米ドル/円は一気に目標の105円台へ到達! いったん調整後、次のステージは100円へ(2月22日、西原宏一)
●ドル/円は再び105円台試すと100円も視野!? ビットコインは米国株の先行指標になる?(2月26日、西原宏一&大橋ひろこ)
金融関係者のよりどころであったコーン氏の辞任により、上値がさらに重くなった米ドル/円の行方に注目です。
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