昨日はアジア時間でリスクテーク感が高まった。日経平均が節目の23000円台に乗せてスタートしたからだ。これはいうまでもなく前日までの米国株の最高値トライアルと関係している。マーケット全体に余力が増してきているのだ。
ドル円も111円台の後半でスタートし、まったく下がらない。まあ112円台に乗せたらカットしようかという考えで、気軽にドル円を売ってみることにした。いちおうグローベックスの中での米国株は、前日の最高値から離れてきており、利食い売りモードに入っているようにも見えたからだ。
もしも最高値を更新するならば、米国市場がオープンする前にムシャムシャとフロントランニング的に買いあさるだろう。それが見られないのだ。積極的な理由ではないが、リスクオフの方向でポジションを持つことにした。
ドル円を売ったつもりが、間違ってユーロ円を売ってしまった。大台を見ないのはいつものことだから仕方がないが、それにしても久しぶりに間違えた。リスク回避にかけているのだからユーロ円でもいいではないかと思い直して納得するしかない。すぐに操作間違いに気づいたことだけでも良しとしよう。
ユーロ円は130.34で売ったのだが、本当を言えば、ユーロ円はあまりショートするのに気が向かなかった。前日までの上げが鮮明に記憶に残っていて、130円台までよくぞ戻してきたなあ、というリスクオンの力の方に驚いていたからだ。でも持ってしまったものは仕方がない。きっちりと130.50で買い戻しのストップロスだけ置いておく。
しかし自分が考え込んで作ったポジションでないだけに、結果的には非常にうまくいった。ドル円も下がったのだから、結局のところ、どちらでも良かったのだが、間違ったポジションだったので気が気ではなかったのだ。ドル円やユーロ円が下がったのには、とくに大きな材料はない。経済指標でも動かなかった。
BREXITの問題で上がっていたポンドも、おとなしい。EUの対米関税で自動車分をゼロにするという話が出ていたが、これは前から出ている話だ。トランプ大統領が「対中の関税発動が来週にも」と発言したのはニューヨーク時間の終盤であるし、そのときには私のユーロ円ショートはもうなくなっていた。まあ理由を深く考えても、どうしようもないことだ。米国株がやや調整の色合いを含んだ動きをしたからと言っておくしかないようだ。
昨日はアルゼンチンが金利を45%から60%に緊急利上げした。これは新興国の不安をあおることにつながりそうだ。トルコももちろんそうだし、イランもそうだ。そうした危険の回避先が再び日本円に向かって、円高の流れとなるのかどうか。今日も円買いをベースに臨もうと考えている。
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