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株の注文方法ってFXより遅れてる? FXで
11年前から当たり前の注文を今頃リリース!?

2019年03月21日(木)12:00公開 (2019年03月21日(木)12:00更新)
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SBI証券が国内株取引で「OCO注文」などをリリース予定

 2019年3月23日(土)、SBI証券が国内株取引で「OCO注文」「IFD注文」「IFDOCO注文」の3種類の特殊注文機能をリリースします。

SBI証券「OCO注文」などリリース画像

(出所:SBI証券)

 このことは株式トレーダーなどを中心にTwitterでも話題になりました。

 このツイートをした「たけぞう」さんは証券ディーラー歴23年、稼いだ額は50億円というスゴ腕のディーラーで、2019年1月号のダイヤモンドZAiにも独立系アナリストとして登場したのですが、その「たけぞう」さんが「かなり反響のあったSBI証券の多様な注文方法」とつぶやいていたのです。

 株のトレーダーにとっては新鮮な注文方法に見えた人が結構いたということでしょう。

 でも、「OCO注文」「IFD注文」「IFDOCO注文」といえば、FX取引では普通の注文方法で、経験のあるFXトレーダーにとってはなじみ深いというか、あって当たり前の感覚ですよね。

420万口座以上を誇るネット証券の王者、SBI証券の国内株取引に「OCO注文」などの注文方法が今までなかったということの方が逆にオドロキです。

 そんな「OCO注文」などを含めたFX取引の基本となる注文方法は以下の6つになります。今回の記事では6つの注文方法について紹介し、株式取引の注文方法がFX取引と比べてどう違うのか比較していきたいと思います。

1.成行注文
2.指値注文
3.逆指値注文
4.OCO注文
5.IFD注文
6.IFO注文(IFDOCO注文とも呼ばれる)

【参考記事】
FXの注文の種類と注文の方法【前編】 成行注文・指値注文・逆指値注文
FXの注文の種類と注文の方法【後編】 OCO注文・IFD注文・IFO注文

「成行注文」はその場で出してすぐ約定させようとする注文

 まず「1.成行注文」についてですが、「成行注文」はその場で出してすぐ約定させようとする注文です。

成行注文の図

 「成行注文」は基本的に、トレーダーが注文画面をクリックして発注したあと、注文がFX会社のサーバーに届いた時点で約定するため、トレーダーの発注時の価格と約定時の価格が乖離することがあります

 発注時の価格と約定時の価格が乖離すること、またはその乖離幅のことを「スリッページ」と言いますが、FX会社によってトレーダーが許容できるスリッページの幅をあらかじめ設定できる機能もあります。

 「成行注文」については以下の【参考記事】に詳しくまとめていますので、こちらをご覧ください。

【参考記事】
複雑怪奇なFXの“成行系注文”を総まとめ。スリッページがない口座はある?

指値注文は有利な価格、逆指値注文は不利な価格を指定

 次に「2.指値注文」ですが、「指値注文」は現在の価格より有利な価格を指定して約定させようとする注文(※)です。

 「買いの指値注文」なら今より安い価格、「売りの指値注文」なら今より高い価格に限定(limit)して注文を出すことから、リミット注文とも呼ばれます。

(※厳密にはこの「指値注文」の説明はFXに当てはまるものです。株の「指値注文」の場合は、現在の価格より有利な価格も指定できますが、現在の価格より不利な価格を指定することも可能です)

指値注文の図

 反対に、「3.逆指値注文」は現在の価格より不利な価格を指定して約定させようとする注文です。

 「買いの逆指値注文」なら今より高い価格、「売りの逆指値注文」なら今より安い価格を指定して注文を出します。

逆指値注文の図

 たとえば105円の米ドル/円の買いポジションを持っていたとして、104円に「売り逆指値注文」を出しておけば、米ドル/円が想定以上に下落した場合、104円に到達した時点でポジションが決済されます。

104円に「売り逆指値注文」を出すことで損失(ロス)を止める(ストップ)ことができるため、「逆指値注文」は「ストップ注文」「ストップロス注文」とも呼ばれます

損失限定の図

 今度は105円で米ドル/円を買ったあと、米ドル/円が想定どおり上昇して106円となった場合を考えてみましょう。このとき、105.50円に「売り逆指値注文」を出しておけば、50銭の利益を最低限確保できます

利益確保の図

 反対に売りポジションを持っていたときには「買い逆指値注文」を出せば損失を限定したり、利益を確保できたりしますね。

【参考記事】
FXの注文の種類と注文の方法【前編】 成行注文・指値注文・逆指値注文

「OCO注文」は2つの注文を組み合わせる便利な注文

 そして、ここからがSBI証券が新たに導入すると発表している注文機能になります。

 まず、「4.OCO注文」は「One cancels the other order」の略で、一度に2つの注文を同時に出しておいて、どちらか片方の注文が約定したら、もう一方の注文は自動的にキャンセルされる注文方法です。

 「OCO注文」は保有ポジションを決済する際に使われることが多いと思われます。その際は「指値注文」と「逆指値注文」を組み合わせることになります。

 「指値注文」で現在より有利な価格を指定、「逆指値注文」で現在の価格より不利な価格を指定して、相場が有利な方向に動けば「指値注文」で利益を確定、相場が不利な方向に動けば「逆指値注文」で損失を限定できるわけです。

OCO注文の図

 そして「指値注文」と「逆指値注文」のどちらか片方の注文が約定したら、もう一方の注文は自動的にキャンセルされるということになります。

 また、「OCO注文」を使って、新規ポジションを建てることも可能です。この場合、「指値注文」と「逆指値注文」を組み合わせるやり方がオーソドックスなものですが、FX会社によっては「買い指値注文」と「売り指値注文」、「買い逆指値注文」と「売り逆指値注文」のような組み合わせを発注できるところもあります。

【参考記事】
FXの注文の種類と注文の方法【後編】 OCO注文・IFD注文・IFO注文

「IFD注文」は「もし取引が成立したら~する」という注文方法

 次に「5.IFD注文」ですが、「IFD注文」は「If done order」の略で「イフダン注文」とも言います。

 そんな「IFD注文」は「もし取引が成立したら~する」という注文方法で、新規注文と同時に、利益を確定する「指値注文」か、損失を限定させる「逆指値注文」のどちらか一方を出すことができます。

IFD注文の図

 上図の例では米ドル/円が101円前後で推移していると仮定して、いったん下がったあと上昇すると見込んで「IFD注文」を出したものになります。

 「IFD注文」で新規の「買い指値注文」を100円、利益確定の「売り指値注文」を102円に同時に出して、米ドル/円が見込みどおり推移したので100円で買いポジションを持ち、102円で決済できました。

【参考記事】
FXの注文の種類と注文の方法【後編】 OCO注文・IFD注文・IFO注文

「IFO注文」は「IFD注文」と「OCO注文」の組み合わせ

 続いて「6.IFO注文(IFDOCO注文)」ですが、「IFO注文(IFDOCO注文)」は「IFD注文」と「OCO注文」を組み合わせたもので、「IFO注文」とか「イフダンOCO注文」とも呼ばれます。

 そんな「IFO注文(IFDOCO注文)」は新規注文と同時に、新規注文で成立したポジションに対する利益確定の「指値注文」と損失を限定する「逆指値注文」の2つの注文を出すことができるものです。

IFO注文の図

 上の図の例でいうと、米ドル/円が101円前後で推移していると仮定して、「IFDOCO注文(IFO注文)」で新規の「買い指値注文」を100円、利益確定の「売り指値注文」を102円、損失を限定する「売り逆指値注文」を99円に出したものになります。

主要ネット証券の注文方法の名称は統一感がほぼない!

 さて、ここからは株式取引の注文方法がFX取引と比べてどうなっているのか見ていきましょう。

 FX取引の「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」の名称がFX会社によって大きく違うということはありませんが、株式取引の注文方法を見ていくうえで今回は「OCO注文」を「OCO的な注文」、「IFD注文」を「IFD的な注文」、「IFO注文」を「IFO的な注文」として分類していきます。

 以下の表は主要ネット証券の注文方法を「OCO的な注文」「IFD的な注文」「IFO的な注文」に分類したものです。

主要ネット証券の注文方法
  OCO的な注文 IFD的な注文 IFO的な注文
楽天証券 逆指値付
通常注文
セット注文
マネックス証券 ツイン指値 リバース注文 リバース注文
カブドットコム証券 W指値注文 Uターン注文 Uターン注文
松井証券 追跡指値注文 返済予約注文 返済予約注文
SBI証券※ OCO注文 IFD注文 IFDOCO注文
岡三オンライン証券 OCO注文 IFDONE注文
GMOクリック証券

※SBI証券は3月23日に「OCO注文」「IFD注文」「IFDOCO注文」をリリース予定

 主要ネット証券の「OCO的な注文」の名称を見てみると、SBI証券や岡三オンライン証券は「OCO注文」となっており、FX取引と同じ名称です。

 けれど、楽天証券は「逆指値付通常注文」、マネックス証券は「ツイン指値」、カブドットコム証券は「W指値注文」、松井証券は「追跡指値注文」と各社バラバラに分かれています。機能は同じ「OCO的な注文」なのに名称がここまでバラバラになるのは不思議ですね。

 ちなみに、日本の証券会社で初めて「OCO的な注文」を実装したのはカブドットコム証券なのですが、カブドットコム証券は2001年12月に「W指値注文」などをリリースし、2005年12月には「W指値注文」などに関する特許権を取得しました。

 そして2006年7月には「カブドットコム証券がW指値注文などの特許使用料請求を検討」と報じられたこともあったようです。

 ひょっとしたら、このような経緯がこの種の注文の各社の名称がバラバラなことに影を落としているかもしれませんね。

「IFD的な注文」はあっても「IFO的な注文」がないネット証券も

 次に、主要ネット証券の「IFD的な注文」の名称を見てみると、SBI証券は「IFD注文」、岡三オンライン証券は「IFDONE注文」とFX取引に近い名称となっています。

 一方で、楽天証券は「セット注文」、マネックス証券は「リバース注文」、カブドットコム証券は「Uターン注文」、松井証券は「返済予約注文」となっており、「OCO的な注文」と同様に各社バラバラの状況です。

 続いて「IFO的な注文」の名称を見てみると、SBI証券は「IFDOCO注文」とFX取引に近い名称ですが、「IFDONE注文」を実装している岡三オンライン証券には「IFO的な注文」がありません。同様に、「IFD的な注文」である「セット注文」を実装している楽天証券にも「IFO的な注文」はないようです。

 また、マネックス証券の「IFO的な注文」は「リバース注文」、カブドットコム証券は「Uターン注文」、松井証券は「返済予約注文」となっており、「IFD的な注文」と同じ名称が使われています。

「IFO注文」は「IFD注文」と「OCO注文」を組み合わせたもので、「IFD注文」の発展形とも考えられるため、「IFO的な注文」の名称が「IFD的な注文」と同じなのかもしれませんね。

 最後にGMOクリック証券の株式取引には「OCO的な注文」「IFD的な注文」「IFO的な注文」のいずれもありません

GMOクリック証券はネオ系FX会社の代表格と言えるだけに、株式取引でもこれらの注文を実装しているのかと思いきや、意外にも実装されていないことがわかりました。

FXで「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」はやっぱり当たり前

 ここまで「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」はFX取引では当たり前の注文方法だと述べてきましたが、念のため、これらの注文が主要FX会社に実装されているか、確認しておきましょう。

 言うまでもなくという感じですが、すべての主要FX会社に「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」が実装されていますね。

【参考コンテンツ】
FX会社おすすめ比較:注文機能・システムで比べる

 FX会社の注文機能・システムは上記の【参考コンテンツ】から比較できるのですが、ザイFX!オープン当初の【参考コンテンツ】ではFX会社の注文機能を「逆指値注文」「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」「トレール注文」に分類して比較していました。

FX会社の注文機能の比較表(2008年4月現在)
FX会社の注文機能の比較表(2008年4月現在)

 この比較表はザイFX!オープン当初の約11年弱前のものですが、この当時から「逆指値注文」「OCO注文」「IFD注文」は当時掲載していた全44口座で実装されており、「IFO注文」は44口座中40口座で実装されていました。

約11年弱前からFX会社に「逆指値注文」「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」が実装されているのは当たり前という状況もあり、その後のサイトリニューアルを機に4つの注文方法をまとめてしまって、現在は以下のような比較表になっています。

FX会社の注文機能・システムの比較表(2019年3月現在)
FX会社の注文機能・システムの比較表(2019年3月現在)

 そうはいっても、すべての主要FX会社の「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」が、その名称までまったく同じというわけではありません。

 たとえば、ヒロセ通商「LION FX」マネーパートナーズ「パートナーズ FXnano」マネーパートナーズ「パートナーズ FX」JFX「MATRIX TRADER」では「IFD注文」が「IF-DONE注文」、「IFO注文」が「IF-OCO注文」という表現になっており、各FX会社によって注文方法の名称は微妙に異なるようです。ただ、名称は違っていることがあるといっても、株のように大きな違いではありませんから、各社それぞれの注文方法が何を意味しているのかということは、パッと見ただけですぐわかりますね。

 今回は主要FX会社すべてに「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」が実装されているものの、主要ネット証券では「OCO的な注文」「IFD的な注文」「IFO的な注文」が実装されていない会社もあるということを改めて確認しました。

 FXと株式は異なる世界ではありますが、お互いの良い部分を取り入れてトレーダーが取引しやすい環境ができればいいですね。

(ザイFX!編集部・藤本康文)

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