■話題は英ポンドからNZドルへ… NZドル売りに妙味アリ?
ブレグジットが、いったん収束し、他通貨での話題は英ポンドからNZドルへ。
NZドルは、金利先物市場では、まだ十分には織り込まれていませんが、5月8日(水)に開催されるRBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])の金融政策会合での利下げ、さらにシティバンクのエコノミストによれば、7月~9月期にもう一段の利下げ予測も出ています。
仮に、RBNZが2度利下げをするのであれば、NZの政策金利は1.25%まで引き下げられる事になります。
(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)
お隣、豪州のRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の政策金利は1.50%。
つまり、豪州とNZの政策金利は逆転することになり、これは豪ドル/NZドルの上昇圧力となります。
【参考記事】
●ブレグジット再延期へ? EU首脳会議に注目! 最弱通貨競争!? NZドル/円の売りに妙味が?(4月15日、西原宏一&大橋ひろこ)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/NZドル 週足)
このような背景から、欧米市場では現在、豪ドル/NZドルでリスクを取るのが主流となっています。ターゲットは1.0900NZドルに設定している模様。
最近、中国の景況感が改善してきており、それが豪ドル、さらにはユーロの景気回復につながると考え、個人的にはユーロ/NZドルも値を伸ばしてくるのではないかと想定しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/NZドル 週足)
欧米市場では引き続き、豪ドル/NZドルやユーロ/NZドルでのNZドル売りが主流。
米ドル/円は、今後のイースターやゴールデンウィークでの押し目が、円ショートポジションを構築する好機ではないかと想定しています。
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