■NZ中銀が予想外の0.50%の利下げを実施
みなさん、こんにちは。
8月7日(水)の海外市場では、世界経済の先行き不透明感が増す中で、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])、インド、タイの中央銀行が政策金利の引き下げを決定。
その中でもサプライズだったのが、RBNZ。
8月7日(水)のRBNZの金融政策決定会合に関して、金利先物市場では0.25%の利下げを100%織り込んでいました。
しかし、RBNZの発表は0.25%ではなく、0.50%の大幅利下げ(これで政策金利は1.00%に)。
(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!が作成)
RBNZの発表によれば、政策金利の大幅引き下げが雇用とCPI(消費者物価指数)の目標達成には必要とのこと。
そして、マーケットが驚きを持って迎えたのが、RBNZのオア総裁のコメント。
「われわれは1%だが、他の多くの諸国が1%を下回り、ユーロ圏とスウェーデン、日本がいずれもマイナス金利を採用する状況を見れば、われわれがマイナス金利を使わざるを得なくなる可能性は間違いなくあり得る」
つまり、将来的にはマイナス金利も避けられない恐れがあることを示唆。
これにマーケットは驚き、NZドル/米ドルは一時、0.6378ドル、NZドル/円で67.57円の安値まで急落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 4時間足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/円 4時間足)
当コラムで何度か取り上げた、英ポンド/円同様、今回のNZドル/円の下落も、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の下値余地をさらに拡大させる要因となっています。
【参考記事】
●ボリス・ジョンソン英首相の「合意なき離脱」発言続く…。ポンド/円は中期的に120円へ(8月1日、西原宏一)
●ボリス・ジョンソン氏が英首相に就任。英国の合意なきEU離脱懸念が高まる!(7月25日、西原宏一)
現在、ECB(欧州中央銀行)や、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])も緩和へとシフトしており、グローバルに多くの中央銀行は金融政策を早急に緩和へとシフトしています。
FRB(米連邦準備制度理事会)も…
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