■米ドル/円は109円も徐々に遠くなる…
みなさん、こんにちは。
本稿執筆時点では、来週(7月29日~)、31日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)での0.50%の利下げ予想は20%程度に下がってきましたが、0.25%の利下げは100%織り込んでいる展開。
【参考記事】
●米国の為替介入に不安高まる…。ドル/円は110円が遠くなり、100円へ向けて下値拡大中(7月18日、西原宏一)
加えて、来年(2020年)の夏ごろまでに、FF金利(※)は1.50~1.75%程度に引き下げられるのではないか?という米金利先物市場での思惑のもと、米ドル/円の上値は徐々に限定的に。
(※編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
110.00円が極めて遠くなってきていましたが、今週(7月22日~)に入り、本邦輸出企業の米ドル/円での米ドル売り注文も108円台ミドルまで下げ始めており、109円台も徐々に遠くなってきました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
しかし、米ドル/円の下値もなかなか割り込めず、今週(7月22日~)の米ドル/円は108.00円を挟んで大きく動けない展開。
米金利が低下傾向にあるにも関わらず、ドルインデックスも大きく値を下げてはおらず、今週(7月22日~)はむしろ反発しています。
(出所:Bloomberg)
■英ポンド/米ドル下落の要因は「ボリス・ジョンソン」
この要因には、英ポンド/米ドルの急落(=米ドル高)が挙げられます。
今月(7月)の英ポンド/米ドルは、終始、軟調な展開が続き、7月17日(水)には、一時1.2382ドルまで急落しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 週足)
これは、1月3日(木)のフラッシュクラッシュの安値である1.2441ドルを下回って、今年(2019年)の安値をつける展開に。
FRB(米連邦準備制度理事会)の連続利下げの可能性が高まっているにも関わらず、英ポンド/米ドルが値を下げている要因は「ノーディールブレグジット(合意なき離脱)」懸念の高まり。
そして、「合意なき離脱」の可能性を高めているのが、ボリス・ジョンソン氏です。
7月23日(火)には…
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