昨日は東京時間ではドル円はほとんど動かず。日経先物も50円ほどの値幅しかなかった。ただ106円台は重そうに見えたので、私は105.88でショートにして踏ん張っていた。前日に問題になった米ドル金利の逆イールドの解消はまだ時間がかかると思えたからである。
欧州時間になってようやく政治的な動きが見られた。イタリアは前日に報道されていた通りに、再びコンテ首相を中心とした組閣が図られるようだ。これでイタリア債のドイツとのスプレッドが縮小して、イタリアの長期金利は一気に低下した。
また一方、イギリスでは5週間の議会閉会が求められていたのだが、それが認可されそうだということで、いよいよ合意なき離脱の可能性が高まった。これでポンドは急落。ポンドドルは150ポイントほどの急落を演じた。
前日に1.23台までメクリ上がっていただけあって、その際に積み上がった短期筋によるポンドロングも一斉に切らされた格好だ。ポンドは大騒動の予感が出てきたというのに、ユーロドルもドル円もほとんど反応薄だった。
ニューヨーク時間では材料は乏しく、かえって何も悪いものが出てこないということが好感されて米国株は上昇するという形となった。あまりにも株価が高いので、私もドル円のショートを持っているのをあきらめて、ほとんど同値で買い戻すことになった。ドル円はその後も堅調に推移し、106円台に乗せてきてニューヨーククローズを迎えることとなった。
今日も経済指標の存在感は薄い。やはり米中関係の成り行きに関する発言に関心が集まることになるだろう。すでに9月から追加関税第4弾は、10%から15%に増やして実施することが米政府から正式発表されている。
それも反映してか、今日はアジア時間でリスク回避の動きが強まっている。ドル円は再び105円台に突入してきている。昨日の動きでポンド円やユーロ円などの売り圧力が高まってもいる。今晩もドル円を売り目で見ているのだが。
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