■地政学リスクでゴールドは史上最高値へ?
コモディティ市場では、WTI原油が上昇。昨年(2019年)9月にサウジの原油施設が攻撃されたときの高値を超えてきましたし、ゴールドも2013年以来の高値水準へと上昇しています。
ゴールドは今年(2020年)、史上最高値を抜いていくとの見方も増えてきました。

(出所:Bloomberg)

(出所:Bloomberg)
【CFD取引なら原油にも直接投資できる!】
●NYダウや金にも直接投資できるCFD取引会社を徹底比較!
ゴールドが上昇し、為替市場では円高、米ドル高、そして株安ですから、リスクオフの典型的な動きとなっていますね。
昨年(2019年)の日経平均は、大発会がド底となりましたが、今年(2020年)は反対に、大発会が短期的な天井となる可能性もありそうです。
とはいえ、米大統領選イヤーですから11月に向けて上昇していくのでしょうが。
西原さんの中期的な見立ては全般米ドル安でしたよね。
米ドル安となると、逆相関になりやすいゴールドは買われやすい、ということになりますね。
【参考記事】
●2大米銀の2020年為替予想は米ドル安! 米大統領選挙は波乱要因になるのか?(2019年12月26日、西原宏一)
■米ドル/円、豪ドル/円の戻り売りがよさそう
米ドル/円でも108円を割ってギャップダウンのスタートとなりました。
107円台では本邦勢の買いが出ているようですが、地政学リスクが長期化するようだと崩れていくのでしょう。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 30分足)
1、2月はアノマリー的にも株安、円高に注意する時期でもありますね。
今週(1月6日~)の予定を見ると、米雇用統計が1月10日(金)発表。
先週(12月30日~)のISM製造業景気指数は予想以上に悪い数字となりましたし、今のセンチメントだと、少し悪い数字が出ただけでも売り材料にされそうですね。
【FX初心者のための基礎知識入門】
●米雇用統計は、FXトレーダーなら知らない人はいない、月に一度のお祭り的イベント
●ISM製造業景気指数とは? 米国の景気を占う先行指標!? 非製造業部門にも注目!

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
リスクオフを強めるきっかけになるかもしれません。
ただ、今はイラン情勢がすべて。これが収まるまでは米ドル/円や豪ドル/円の戻りを売っていくのがよいのではと思います。
(構成/ミドルマン・高城泰)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
メルマガ「トレード戦略指令!」有料会員向けに西原宏一さんとフリーアナウンサーの大橋ひろこさんがぶっちゃけトークを繰り広げる動画コンテンツ「FX・投資作戦会議」を一部無料公開しています。ぜひ、ご覧ください。
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)