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ISM製造業景況感指数とは
ISM製造業景況感指数は、ISM(全米供給管理協会)が発表する製造業の景況感を表したもので、製造業の動向を示す指標の中で、市場がもっとも注目する指標として知られています。ISM製造業景況指数や、ISM製造業景気指数と呼ばれることもあります。
景況感とはズバリ、前と比べて景気が「良くなった」「悪くなった」「変わっていない」といった、景気の状況に対する印象です。印象ですから、あくまでも回答する人の主観にもとづくものになります。
米国の景気を予測するうえで、製造業の動向を見極めることは欠かせません。製造業が米GDPの構成比率に占める割合自体はそれほど高くなく、近年は特に、経済構造に占めるサービス業の比率が高くなっている(経済のサービス化)と言われていますが、自動車・電気・ハイテク機械などは米国の主力産品です。製造業は景気変動の影響を受けやすく、米国の景気の流れをけん引してきた存在なので、動向を注目する必要性は高いと考えられています。
ISM製造業景況感指数は、ISMが製造業の仕入れ(購買)を担当する役員に、企業の景況感をアンケート調査した結果から作成されます。前身となるデータの発表が始まったのは1931年で、歴史があり、信頼性が高いと思われていることから、多くの市場参加者が注目します。
原則、翌月第1営業日という、前月分のデータとしては数ある指標の中でもっとも早く発表されることから、他の経済指標の先行指標的な位置づけとしても活用されています。
発表時間は、NY時間の午前10時です。日本時間だと翌午前0時、米国がサマータイム(夏時間)の期間は午後11時になります。

ISM製造業景況感指数の見方
指数は、新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の5項目に対して、それぞれ前の月と比べて「良くなった」、「変わらない」、「悪くなった」の3択で回答してもらい、季節調整などを施して算出されます。
5項目の回答をもとにした季節調整前のデータとして、受注残・入荷水準・在庫増減・在庫景況感・新規輸出受注・輸入の景況感指数も同時に発表されます。市場がもっとも注目するのは、全項目をまとめて算出した総合指数です。
以下は、2000年以降のISM製造業景況感指数(総合指数)の推移を表したグラフです。

※ISMのデータをもとに作成
※発表元により、過去のデータは修正されることがあります(最終情報取得日:2021年3月17日)
一般的に50が企業活動の拡大と縮小の分かれ目とされていて、50を上回っていれば企業活動が拡大、50を下回っていれば企業活動が縮小していると判断します。
過去には、総合指数が50を大きく下回っているときは、FOMC(米連邦公開市場委員会)で一度も利上げが実施されたことがないとも言われていたため、米国の金融政策の動向を判断する材料として活用する市場参加者もいたそうです。
製造業の景況感を示す経済指標には、このほかにもシカゴPMI(購買部協会指数)、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、NY連銀製造業景気指数などがあります。これらの経済指標はISMとの相関性もそれなりに高いと言われています。ただし、これらは各指標の名前が示すとおり、調査対象地区が限定されています。ISMのように、全米の景況感を表したものではないため、ISMの注目度がもっとも高いと考えられています。
非製造業景況感指数にも注目
ISMは製造業と同じ調査方法で、非製造業の企業を対象にした「ISM非製造業景況感指数」も発表しています。
以下は、2000年以降のISM非製造業景況感指数(総合指数)の推移を表したグラフです。

※ISMのデータをもとに作成
※発表元により、過去のデータは修正されることがあります(最終情報取得日:2021年3月17日)
経済のサービス化によって、年々、マーケットの注目度が高くなっているデータです。翌月の第3営業日(製造業景気指数の2営業日後)に発表されますので、あわせて注目しましょう。

(最終更新日:2021年3月30日)
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