■トルコリラ相場は6-7月の感染収束がカギに
今週(4月6日~)のトルコリラですが、対米ドルでの下げトレンドが継続し、米ドル/トルコリラは一時、6.80リラに迫る水準に達しました。

(出所:IG証券)
一方で、今週(4月6日~)、円安が進んだことが貢献し、トルコリラは対円では、まだ16円台を維持しています。

(出所:IG証券)
感染の勢いが鈍化しているとはいえ、トルコの感染者数が世界全体で第9位になってしまっていることが、トルコリラの売り材料になっています。

(出所:Worldometerのデータを基にザイFX!編集部にて作成)
■ゴールドマン・サックスがトルコのGDP予想を大幅下方修正
ゴールドマン・サックスは、今週(4月6日~)出したレポートで、トルコの2020年におけるGDP成長率予想をマイナス0.2%からマイナス5.0%に大きく下方修正しました。
ちなみにゴールドマン・サックスは、トルコの最大の貿易相手であるユーロエリアではマイナス9.0%のGDP縮小を予想しているようです。
トルコリラの今後の動きは、6-7月までに感染が収束するかどうかにかかっていると考えます。夏は観光シーズンであり、トルコが外貨を稼ぐ時期でもあります。
パンデミックが長引いて、観光収入が、今年(2020年)、まったく期待できないような状況になれば、トルコは流動性危機に陥る可能性があると考えます。
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