昨日はアジア時間からドル円が重たい足取りとなった。それは早朝からグローベックスでの米国株が力強い動きを示していたからである。グーグルの決算が市場に安心感を与えた一面もある。そしてドル円はリスクテークということで上がる方に向かわかった。
それよりも緊急事態の地合が減ってきたことによるドル資金の必要度の低下に振らされることとなったのだ。ドル相場は総じて全面安だった。コロナウイルスの感染状況や志望者数において改善傾向が世界のあちこちで確認できるようになったからだ。
そして夜中にはFOMCだ。パニックの後なので、相対的に今回のFOMCは注目度が低かった。すでに電撃利下げを2回もやっているし、それ以上のことは出てこないだろうという見込み。
そしてパウエル議長の発言内容も新規な物はなかったが、「追加の措置が必要となるかも」と言ったことでマーケットに期待感を持たせることとなった。米国株は終盤には一段高している。新薬開発に関しても前向きなニュースが出てきたようで、米国株は大幅高の高値引けの形となって終わっている。
昨日のFOMCがあまり関心を持たれていなかったと同様に、今晩のECB会合もあまり注目を集めていない。ラガルド総裁のコメントで何かを見つけたいところだが、こちらも期待薄。市場参加者の目はどちらかといえば、ニューヨーク引け後のアマゾン、アップル、ギリヤドの決算発表のほうに向いているのだろう。
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