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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

株高についてこないドル/円は104円方向か。
ソフトバンクGの売りでユーロ/円が下落!?

2020年06月22日(月)16:26公開 (2020年06月22日(月)16:26更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■閑古鳥のトランプ集会、TikTokでの妨害工作か

週末に話題となったのが、トランプ米大統領の選挙集会


3カ月半ぶりの開催だったのですが、2万人弱が入る会場に集まったのは6200人だけ


ニューヨークタイムズなどは、TikTokを通じた妨害工作があったと報じています。

トランプ米大統領写真

3カ月半ぶりの開催となったトランプ米大統領の選挙集会は2万人弱が入る会場で行われたが、集まったのは6200人だけだった。ニューヨークタイムズなどはTikTokを通じた妨害工作があったと報じた (C)Mark Wilson/Getty Images

支持率の急落も盛んに報じられていますし、ボルトン前大統領補佐官による暴露本も、出版差止請求は認められず、本日(6月22日)発売へ。


11月の米大統領選挙へ向けた動きが活発化していますね。


4年前は苦戦が予想されたトランプが勝利しましたが、今回もここまでは同様の展開です。

【参考記事】
トランプ大統領が習主席に再選支援懇願!? 米ドル/円は依然として100円への過程に(6月18日、西原宏一)

大企業や富裕層への増税を公言しているバイデンさんが当選すれば、株式市場にはネガティブですし、新型コロナウイルスの第2波も深刻化しています。


アップルは、フロリダなど一部店舗の再閉鎖を発表しましたし、北京でも第2波が拡大中。


米国では、暴行死抗議デモも続いています。


デモの資金面を援助しているのは、ジョージ・ソロスではないかとの見方もありますね。

【参考記事】
株価上昇=経済政策が正しいと言えるのか? 迫る大統領選、人種問題がトランプの逆風に!(6月10日、志摩力男)
全米でデモ拡大…だけど、米国株は続伸!? 豪ドル/円は買われ過ぎ示唆で押し目狙い(6月4日、西原宏一)

■株高についてこない米ドル/円

これだけの不安材料がありながら、米株が高値圏を維持しているというのも不思議な話


昨年(2019年)後半にも同じようなことを話しましたが、今年(2020年)2月以降にガクッと下げました


今回も、そうなるのかもしれません。

【参考記事】
フラッシュ・クラッシュの再来はあるか? 北から米へのクリスマスプレゼントに注意(2019年12月23日、西原宏一&大橋ひろこ)
クリスマス前のセル・ザ・ファクトに注意。ユーロ/米ドルに、上昇の可能性あり!?(2019年12月16日、西原宏一&大橋ひろこ)

NYダウ 日足
NYダウ 日足チャート

(出所:TradingView

給付金を受け取った個人投資家のマネーが、株式市場を支えているとの話もありますね。


日本でも、個人投資家が好むマザーズの強さが際立っています。

東証マザーズ指数 日足
東証マザーズ指数 日足チャート

(出所:TradingView

株式市場の強さについてこないのが、米ドル/円。


株価がこの位置なら110円に乗せていてもおかしくないのに106円台です。


このところの米ドル/円は、株高に反応せず、株安には反応する傾向がありますから、株式市場が反落すれば下値余地は拡大します。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

■ソフトバンクグループの「円転玉」に注目!

ソフトバンクグループは、ドイツテレコムとTモバイル株の売却交渉を進めていると発表しました。


これに絡んでユーロ/円の売りが出ているとの観測もあるようです。

【参考記事】
米中対立で株価調整へ。ドル/円は、赤字に転落したソフトバンクGの売りに注目!(5月25日、西原宏一&大橋ひろこ)
ソフトバンクGによる円買いはインパクトあり。ハードブレグジット現実化? ポンドに下落リスク!(5月20日、志摩力男)

本邦勢からユーロ/円で大きな玉が出たとの噂は耳にしました。


ユーロ/円は今月(6月)、124円台まで駆け上がってから叩かれて反落しています。


ソフトバンクグループからの売りだったのかもしれませんし、ユーロ/円ではなくユーロ/米ドルと米ドル/円で分けて円転する可能性もある。


米ドル/円は、今後も戻りがあれば叩かれやすいのかもしれません。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

今週(6月22日~)以降も引き続き警戒ですね。


気になるのは、VIX指数


このところ30ポイント台から下がらなくなっていますし、ゴールドも2カ月以上続いているレンジの上限付近まで上昇してきました。


株式市場に何かあれば、レンジを上抜けするのかもしれません。

VIX指数 日足
VIX指数 日足チャート

(出所:TradingView

NY金先物 日足
NY金先物 日足チャート

(出所:TradingView

焦点はナスダック。


1万ポイント近辺を維持しているナスダック総合指数が崩れだすと、リスクオフが進むのでしょう。

ナスダック総合指数 日足
ナスダック総合指数 日足チャート

(出所:TradingView

■米ドル/円は106円台を叩かず慎重に戻り売り

今週(6月22日~)は6月24日(水)にRBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])の政策金利発表。現状維持の見通しです。

ニュージーランドのコロナ対策は、世界的に評価されていますし、経済活動もいち早く再開していました。


利下げは必要ないのでしょう。

今週の戦略は、どう考えますか?

米ドル/円の売りでいいと思います。


106円から108円でのレンジが続くとしても、ソフトバンクグループの話題もあり、抜けるとしたら下。104円方向をめざすのでしょう。


GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの買いが出てくる可能性もある106円台で売りたくはないですが、107円台ミドルでの戻り売りでしょうか。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

(構成/ミドルマン・高城泰)

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