週明けの昨日は市場の不安心理がどう作用するかが注目点であった。コロナ感染の拡大には歯止めがかかっていないし、世界的にも活動再開のほうにアクセルを踏んでいる。先週の金曜日の米国株の大きな下げの直後でもあり、最初は素直にリスク回避で反応して始まった4
しかしもうだいぶ織り込んだろうという楽観的な見方に加えて、ボーイング社の安全審査がパスしたことで、次第に市場のリスク許容度は回復してきた。ドル円も拾っておきたいという意欲が強かったためか、ぜんぜん107円台を割り込まなかった。
欧州時間では復興ファンドの話しが前向きに評価される報道が相次いで、ユーロが堅調となった。ポンドの下げも目立ったので、ユーロポンドが買われたといったほうがいいのかもしれない。
ニューヨーク序盤からリスクテークが再開。それにともなってドル円も107円台の後半へと進んだ。ドル円は下サイドばかりがケアの対象になっていたので、ちょっと上げに対しては手薄になっていたのだ。
今日は6月の最終日である。そこで意識されるのが、今月の株価の足型である。つまり陽線になるのか陰線になるのかということである。今年に入ってコロナ感染の拡大が市場の不安をあおってきたが、米国内で問題になるまでは世界的な影響は小さかった。
株価にもまったく恐怖は感じられず、2月までは米国株なども史上最高値を記録していたのは記憶に新しい。そして4月と5月も大きく株価は上昇したと言うのだから、結局のところ、月ベースで下がったのは3月だけだということになる。
3月以外は順調なのだ。そこで買い疲れ感が出てきたのかを確かめるのが、今月の足である。日本株も米国株も今月の始値と昨日のレベルを比べると、若干、陽線を形成している。
今のところは6月足も陽線になってしまいそうな形勢である。こうなると7月からもリスクテークで入りやすくなるものと思われる。ユーロ円は再び124円台を目指すことになり、ドル円も底堅く推移することになりそうだ。
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