■テスラ、時価総額がトヨタ自動車を抜いて世界トップに!
2020年7月1日(水)にトヨタ自動車を抜いて、自動車メーカーとしての時価総額で世界トップに躍り出た、米電気自動車(EV)専業メーカーのテスラ(Tesla)。
7月13日(月)には、一時、時価総額が日本の全自動車メーカーの合計金額を上回ったとの報道もあり、連日、テスラ株の上昇を伝えるニュースが金融市場を賑わせていて、SNS上でも話題となっています。
今日一番話題になったのはテスラです。週足チャートは2週連続の大陽線、上場来高値更新、信じられない上昇速度ですw。(今週は27.80%の上昇、S&P500指数は+1.73%でした。) pic.twitter.com/vFLi9agzzw
— T.Kamada (@Kamada3) July 10, 2020
テスラ株をCFDで取引できる、GMOクリック証券のチャートでテスラの株価をチェックしてみると、テスラの7月13日(月)の終値は1500ドル付近。一時は1800ドル付近まで上昇する場面もありました。
1年前は200ドル台を中心に推移していたので、この1年で株価は約6倍、瞬間的には7倍以上に膨れ上がったことになります。
【参考コンテンツ】
●CFD取引とは? 初心者にもわかりやすくしくみや特徴を解説したCFD入門ガイド

(出所:GMOクリック証券・プラチナチャートCFD)
2012年ごろからの月足チャートを見ると、この1年ほどがいかに大相場だったかということもわかります。

(出所:GMOクリック証券・プラチナチャートCFD)
■2月の爆上げは、バブルじゃなかった
また、以下の【参考記事】は今年(2020年)2月、ザイFX!がテスラ株が1日で20%も上昇するような爆上げを演じていることを紹介したものですが、そのときのテスラ株は900ドル台だったので、そこから5カ月ほどでさらに500ドル以上も最高値を更新したことになります。
【参考記事】
●爆上げ中のテスラ株はバブルか? 本物か? CFDなら売り買い自在にテスラを取引可能!
コロナショックの影響も受けて、3月には一時350ドル付近まで下落したものの、そこから7月13日(月)の高値1800ドル付近までの上昇率は400%を超えています。

(出所:GMOクリック証券・プラチナチャートCFD)
今になって答え合わせをしてみれば、あのときのテスラ株上昇は全然バブルではなく、あれからさらに、とんでもない上げ方をしてきたのがわかりますね。
【参考コンテンツ】
●CFD取引会社を徹底比較! おすすめは? NYダウや金、原油など世界の相場に投資!
■テスラ株爆上げの背景には何が…?
電気自動車という次世代のクルマと、何かとお騒がせな人物として耳目を集めるイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)で注目されるテスラですが、2019年のテスラの自動車販売台数は、トヨタ自動車の30分の1以下。
そんなテスラの株価が爆上げしてきた背景にあったのは、いったい何なのでしょうか?
1つは、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、インターネット関連企業の多くが上場している米国のナスダック総合指数が好調を維持しており、ここ数日、連日で史上最高値を更新してきた流れに乗っていることが考えられそうです。

(出所:GMOクリック証券・プラチナチャートCFD)
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に外出自粛、在宅勤務促進の流れが起こり、それによって従来型産業にはかなりの苦戦を強いられている企業が多々あります。それに対し、インターネット関連企業には逆にそれが強力な追い風になっている面があり、GAFA+M(アルファベット(旧グーグル)、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム+マイクロソフト)の株価上昇に牽引され、ナスダック総合指数は大きく上昇してきました。ナスダックに上場しているテスラもその雰囲気に乗っていることが考えられます。
もしくはテスラこそがナスダック総合指数大幅上昇の牽引役になってきたと考える向きもあるようです。
ただ、雰囲気だけではありません。テスラが発表した第2四半期(4~6月期)の納車台数は事前予想を上回ったため、7月22日(水)に予定されている決算報告で、黒字が発表されるとの見方が高まっているのです。
第2四半期といえば、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出の自制や禁止で、他の自動車メーカーは販売店の短縮営業や休業を余儀なくされていましたが、かねてからネット販売を中心に展開していたテスラは潜在顧客を逃すことなく、売上げを伸ばすことができていたとも一部では言われています。
■S&P 500への組入れに期待が高まる
そして、第2四半期決算が黒字なら、テスラは4四半期連続の黒字となり、S&P 500の構成銘柄に組み込まれるためのハードルをクリアして、近い将来にテスラ株がS&P 500の構成銘柄に名を連ねることになると考えられています。もし、テスラ株がS&P 500の構成銘柄に採用されれば、ファンドは買わざるを得ないため、その期待から買いが入っていることも影響しているようです。
【参考記事】
●ドル/円は年内100円割れでもおかしくない。株価反落で、あっさり下落するイメージ(7月13日、西原宏一&大橋ひろこ)
仮にテスラがS&P 500の構成銘柄に組み込まれた場合、テスラの時価総額は、S&P 500を構成する500銘柄の95%の合計額を上回る規模となります。S&P 500の組み入れ時としては空前のスケールとなり、テスラ株の動向がS&P 500の動きに非常に重要な役割を果たすことも見込まれます。

(出所:GMOクリック証券・プラチナチャートCFD)
■7月13日の異変。空売りの残高は空前の規模に!
こういった要因を主な背景に爆上げしてきたテスラ株ですが、7月13日(月)には1800ドル付近まで吹き上がったあと、そこから一時18%も下落する場面があるなど、動きに異変が見られているのも事実です。

(出所:GMOクリック証券・プラチナチャートCFD)
これにはTwitter上でも、ここまでの上げ方が凄まじかったので、いったんの利益確定は仕方ないといった見方や、日足チャートで上ヒゲの長い陰線が形成されそうなため、天井の雰囲気も感じられるといったつぶやきが見受けられました。
13日のニューヨークでは、午後にかけてのナスダック指数の失速が話題でした。テスラ株は日中高値から安値まで18%下落。ナスダックの終値は前日比2.1%安でした。個々までの上げ方がすごかったので、いったん利益確定は仕方ないところでしょうか。
— 日経QUICKニュース社(NQN) (@nqn_news) July 14, 2020
テスラの日足チャート:+7.79%。大引けまで、まだ2時間以上残っていますが、上ひげが目立つローソク足が形成されています。 pic.twitter.com/AntDkkV38X
— T.Kamada (@Kamada3) July 13, 2020
ロイターのデータによると、 テスラ株の予想PER(株価収益率)は7月14日(月)の終値時点で約366倍。これだけの大型株にしてはかなり高いPERであり、今後の成長性について市場の期待が非常に高いことがうかがえます。ただ、単純に考えれば、純利益に対して株価がかなりの割高状態に位置しているとも言えるため、今後、市場が期待するような成長が続かなければ、急落する恐れがあると判断することもできます。
「噂で買って事実で売る」の相場格言があるとおり、7月22日(水)に予定されているテスラの決算報告が想定どおりに黒字となり、テスラ株がS&P 500に組み入れられる可能性がグッと高まっても、そのときは「セル・ザ・ファクト」で株価が下落している可能性も考えられなくはありません。
こうしたことも見越してか、米国の金融分析会社S3パートナーズが示したデータによると、テスラ株の下落を狙った空売りの残高は199億5000万ドル(約2兆1300億円)と、空前の規模に膨れ上がっているようです。
■外国株の空売りOK!CFDは上がっても下がってもチャンス
動きに少し異変が見られているテスラ株ですが、ここまでとんでもない勢いで上昇してきたことは事実。押し目と見るなら買えば良いし、天井と見るなら売れば良いわけで、しばらく市場の注目を集め続けるのは間違いないでしょう。
ただ、日本の証券会社には、外国株を空売りするための信用取引を提供しているところはなさそうです。だから、テスラ株を新規に売る(ショートする)ことはできない、と思っている人もいるかもしれません。
でも、それができるんです。CFDなら。
テスラ株を日本にいながら簡単に、買いからでも売りからでも自由に取引できるのがCFDなのです。
CFDといえば、主にNYダウや日経平均、テスラ株が組み入れられる可能性のあるS&P500などの、代表的な株価指数を対象にした金融商品がよく知られていますが、GMOクリック証券、IG証券、サクソバンク証券などでは、個別株のCFDを取り扱っていて、テスラ株を直接売買しているのと同じ感覚で、CFDで取引できます。
【参考コンテンツ】
●CFD取引会社を徹底比較! おすすめは? NYダウや金、原油など世界の相場に投資!
今後もテスラ株が上昇を続けるなら、空前の規模まで膨れ上がった空売りポジションの踏み上げも巻き込みながら一段の上昇が期待できそうなので、タイミングを見極めて買いから入るのもOK。もし、今はバブルで、今後はそれが崩壊して下落すると考えれば、売りから入ることもOKです。
(出所:GMOクリック証券)
(出所:IG証券)
(出所:サクソバンク証券)
CFDなら、株価が上昇しようが下落しようが、その両方が取引チャンスになるという、ものすごく大きな利点があります。これを利用しない手はないですよね。
大相場に乗るチャンス到来とも考えられる今のうちに、GMOクリック証券、IG証券、サクソバンク証券にCFDの口座を開設しておいてはいかがでしょうか?
【参考コンテンツ】
●CFD取引会社を徹底比較! おすすめは?NYダウや金、原油など世界の相場に投資!
>>>GMOクリック証券・CFDのスペック詳細はこちら
>>>IG証券・CFDのスペック詳細はこちら
>>>サクソバンク証券・CFDのスペック詳細はこちら
(ザイFX!編集部・堀之内智)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)