■米大統領が民主党のとき、米ドル/円はレンジが広い
その前任のクリントン大統領の8年間(1993年~2000年)は79.85円~147.67円と、レンジが67.82円もありました。

(出所:TradingView)
そして、オバマ大統領の8年間(2009年~2016年)は75.35円~125.85円と50.50円レンジでした。

(出所:TradingView)
クリントン、オバマ、両民主党政権の時は、最初に円高が進み、その後、円安となりました。
円高になった理由はそれぞれ違いますが、日本政府と民主党との意思疎通に欠けていた部分もあるのではないかと思います。
為替レートは、必ず相手のある話なので、お互いの政権の関係性が反映される部分はあります。
【参考記事】
●リーマン・ショックにアベノミクス相場! プレイバック、平成30年間の米ドル/円相場
■大統領交代で円高なら、米ドル/円は100円割れかも
現在のトランプ政権と安倍前首相は、他国もうらやむ蜜月関係を築きました。
トランプ政権下(米大統領に当選した2016年11月~2020年10月下旬現在)では、米ドル/円は、最初こそ強烈な「トランプラリー」がありましたが、その後はほとんど動きませんでした。基本的に100円~115円程度の15円レンジでした。

(出所:TradingView)
まもなく、大統領選挙を迎えます。
トランプ大統領が再選されるか、それともバイデン新大統領となるのか、わかりませんが、仮にバイデン新大統領となった場合、「安倍-トランプ」の蜜月関係は終了、波乱含みとなります。
【参考記事】
●菅新首相誕生! 官房長官時代に米ドル/円相場を支えた「為替管理」とは…?(9月16日、志摩力男)
今現在、市場ではバイデン新大統領で米ドル安、株高、金利上昇という「バイデンラリー」が喧伝されています。
【参考記事】
●米ドル下落、株価上昇、金利上昇という「バイデントレード」に必要な条件とは?(10月21日、志摩力男)
「株高」はちょっと怪しいのではとは思いますが、米ドル安は十分あり得るところです。
米ドル/円は、あまりにも長い期間もみ合いました。エネルギーが溜まっています。
仮に大統領交代で円高になったとしたら、米ドル/円は100円を割り込み、少し大きな動きになるのではないかと思います。

(出所:TradingView)
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