昨日はアジア時間で日本株の上昇が際立った。なぜ際立ったかというと、アメリカが勤労感謝日のため休みだからでアある。アメリカに合わせて他のアジア市場ではリスクテークになっていない。中国株に至っては調整モードが優勢となって、むしろ目立って下げているのだ。
しかしこれは日本固有の相場展開であって、アメリカが休みだとその間で日本株を買いたくなるようである。米国株に引きづられる立場の日本株としては、休んでいる間は外部要因で悪材料が出てくることも少ないだろうと見込んでのこと。
それならば次の日も株価は同じ水準で始まるわけだし、買いたいと意欲を持っていたプレーヤーは良いタイミングだと考える。根拠の乏しい、かなり消極的な意味でのリスクテークではあるが、それでも日本株が上昇したことで、ドル円、ユーロ円も値保ちが良かった。
アメリカが休みで市場参加者が少なかったが、新聞報道によるとアストラゼネカ社のワクチン治験に不備が見つかったようで、マーケットは小幅ながらもリスク調整の色合いを強めた。
でもドル円はそれほども下がらなかったが、それでも1日の安値件で張り付いたまま。そしてユーロドルの1.19台割れもあって、ユーロ円が下げた。その後はさすがに為替相場も動かなくなった。
本日もアメリカは連休モードのまま。したがって金融マーケットでダイナミックな動きを期待できそうもない。ユーロドルは1.19台に戻してきており、ドル円は104円台の前半である。コロナショックの後のドル最安値圏でステイしている。相変わらずにドルの下げ圧力が強いのだけは確認できる次第。
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