米ドル/円スプレッド0.1銭原則固定で取引できる口座は?
FX口座を選ぶ際に、条件となることも多いスプレッド。中でも、取引するトレーダーの多い米ドル/円のスプレッドは、いわば各口座の顔とも言えます。
2021年5月現在、米ドル/円スプレッドの、極狭レベルのボリュームゾーンは0.2銭原則固定。主要FX会社では米ドル/円スプレッドを0.2銭原則固定で提供しているところがかなり多くなっているんです。
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そんな中、0.2銭原則固定よりさらに狭い0.1銭原則固定を提供しているFX口座も! 今回は、業界最狭水準の原則固定スプレッドである0.1銭原則固定を提供している3口座を紹介したいと思います。
24時間いつでも0.1銭原則固定の「FXTF MT4」

メタトレーダー(MT4)口座はスプレッドが広いことが多いのですが、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」はメタトレーダー(MT4)口座でありながら、米ドル/円スプレッド0.1銭原則固定をはじめ、複数の通貨ペアで業界最狭水準のスプレッドを提供しています。
ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」が米ドル/円の通常スプレッドを0.1銭原則固定で提供し始めたのは、2019年10月16日(水)17時20分から。
当コーナーでも何度か取り上げましたが、この時期、FX業界では突如として各社が米ドル/円のスプレッドを縮小する「連鎖的スプレッド縮小騒動」が巻き起こりました。
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実はゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」は、その少し前の2019年9月26日(木)に「日本No.1最狭スプレッド挑戦計画」を打ち出し、最狭スプレッドの提供を宣言していました。
そこへスプレッド縮小騒動が巻き起こり、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」は宣言どおり、業界最狭となる0.1銭原則固定の米ドル/円スプレッドの提供を開始。それ以来、ずっと0.1銭原則固定を続けています。
セントラル短資FXは午前11時~翌1時が0.1銭原則固定
2つ目の米ドル/円スプレッド0.1銭原則固定提供口座は、セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」です。

こちらは、0.1銭原則固定となるのが午前11時~翌1時と、全取引時間帯ではないのですが、為替がよく動く時間帯はおおよそカバーされているため、多くのユーザーは0.1銭原則固定の恩恵を受けられるのではないかと思います。
セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」は、先に紹介した2019年10月のスプレッド縮小騒動の際にも、それまで0.3銭原則固定だったのを0.2銭原則固定に縮小していました。
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その後、2020年秋~冬にも多くのFX口座で、米ドル/円スプレッドを原則固定に縮小するキャンペーンを実施していたのですが、このタイミングではセントラル短資FX「FXダイレクトプラス」は動かず。
しかし、多くの口座がキャンペーンを終了した2021年に入ってから、0.1銭原則固定に縮小し、しかもキャンペーンではなく通常スプレッドにしたんです!
1点、気をつけたいのが、午前11時~翌1時以外の時間帯のスプレッドについて。0.1銭原則固定が始まる前は、上記以外の時間帯の米ドル/円スプレッドは0.2銭~1.9銭の変動スプレッドとなっていました。
しかし、上記時間帯が0.1銭原則固定になるとともに、それ以外の時間帯のスプレッドは0.2銭~10.0銭と、上限が広がっています。
上記時間帯以外の取引を行う場合は、ちょっとスプレッドを気にしてみた方がいいかもしれませんね。
外為どっとコムは16時~翌1時が0.1銭原則固定
そして、3つ目の米ドル/円スプレッド0.1銭原則固定提供口座は、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」です。

こちらは、2021年5月29日(土)までのキャンペーンで、0.1銭原則固定となる時間帯は16時~翌1時。先ほどのセントラル短資FX「FXダイレクトプラス」より5時間ほど短いですが、為替がもっとも動くロンドン時間~NY時間の前半は含まれています。
また、上記以外の時間帯も0.2銭原則固定と、極狭ボリュームゾーンをキープしていますので、さほどスプレッドを気にせずにトレードできそうですね。
なお、キャンペーン期間が5月29日(土)までとなっていますが、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」では、最初に米ドル/円スプレッド0.1銭原則固定を始めた2020年7月1日(水)以降、キャンペーン期間を区切っているものの、0.1銭原則固定をずっと続けています。ということは、今後も期待できそう…!?
以上3つが本記事公開時点で、米ドル/円スプレッドを0.1銭原則固定で提供しているFX口座になります。
スプレッド0銭もあり得る「LINE FX」とSBI FXトレード
なお、条件がややイレギュラーにはなりますが、場合によっては、この0.1銭原則固定よりも狭いスプレッドで取引できる口座もあるんです! その中からいくつかの口座をご紹介しましょう。
まずは、現在1周年キャンペーン真っ最中のLINE証券「LINE FX」。

LINE証券はその名のとおり、あの無料通信アプリ「LINE」系の証券会社ですが、昨年(2020年)3月に「LINE FX」のサービスを開始するや否や、スプレッド競争を牽引するなど、FX業界に旋風を巻き起こしました。
そして、1周年記念キャンペーンの一環として、4月19日(月)~7月31日(土)の間、午前9時~翌3時までの米ドル/円スプレッドを0.0銭~0.2銭とする施策を打ち出し、改めて存在感を見せつけました。
「LINE FX」の取引画面を確認したところ、0.0銭~0.2銭というのは、たとえば基本的には0.2銭で、時々0.1銭や0.0銭に縮小される、というのではなく、0.0銭、0.1銭、0.2銭がランダムに提供されているようでした。
ですから、「このスプレッドで!」と狙って取引するのは難しいかと思いますが、「最大でも0.2銭」という認識で良いのではないかと思います。0.0銭になることがあるというのはインパクトがありますよね。
続いて、取引量によっては0.00銭~0.09銭という、最大でも0.1銭に満たない驚異のスプレッドを打ち出しているのが、SBI FXトレードです。

SBI FXトレードは取引量によってスプレッドが変化する、珍しいタイプのFX会社ですが、2020年10月から提供している米ドル/円0.00銭~0.09銭というスプレッドは1回あたりの取引量が1~1000通貨が対象になります。ただ、これは時間帯や期間には制限がない、通常スプレッドとなっています。
また、SBI FXトレードの方は、「LINE FX」のようなランダムなスプレッド提示とは異なり、基本的には0.09銭で提示されているようです。ちなみに、0.00銭の提示率は3.2%(※)なので、運が良ければ…、という感じでしょうか。
もっとも、0.09銭でも十分狭いですし、0.00銭~0.09銭の提示率は100%(※)なので、「0.09銭の激狭スプレッドが、時にもっと狭くなる!」という感覚ではないかと思います。
(※注:2021年4月26日(月)7時00分~4月27日(火)6時30分の実績。出所:SBI FXトレード)
なお、SBI FXトレードの公式サイトでは米ドル/円スプレッドについて「0.00銭~0.09銭原則固定」と表記しているため、若干とまどう方もいらっしゃるかもしれません。これは「0.00銭~0.09銭の提示率は100%」ということを受けての「原則固定」表記となっています。
ついに出た! 売買同値、0.0銭原則固定!?
最後に、確実にスプレッド0銭で米ドル/円が取引できるキャンペーンを実施中の口座を紹介します。100通貨単位から取引できるマネーパートナーズ「パートナーズFX nano」です。

マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」では、6月18日(金)までの限定で(※1)、通常0.3銭原則固定の米ドル/円スプレッドを、16時~18時は0.2銭原則固定、21時~23時は0.1銭原則固定、そして18時~21時は売買同値、すなわち0.0銭原則固定に縮小するキャンペーンを実施しています!(※2)
(※1:このキャンペーンはもっと短期間だったのですが、じわじわと延長されています)
(※2:ザイFX!の「FX会社おすすめ比較」では取引時間帯が長い0.3銭原則固定の米ドル/円通常スプレッドを掲載していて、取引時間帯が短いこのキャンペーンスプレッドは掲載していません)

3時間という短時間ではありますが、その間は基本的に0.0銭原則固定のスプレッドで取引できますから、短期トレードなどは、通常より確実に有利な条件になります。
少額取引もできる「パートナーズFX nano」ですから、短期トレードにチャレンジしてみたいと思っている方は、この機会に試してみてもいいかも!?
以上、今回は米ドル/円のスプレッドが大変狭いFX口座を紹介してきました。どの口座もそれぞれ、スプレッド以外にも特徴がありますので、詳しくは、各社の公式サイトなどを確認してみてくださいね。
>>>ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
>>>マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
(ザイFX!編集部・上岡由布子)
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