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ドル/円0.1銭原則固定が業界最狭水準に!
熾烈極めたFXスプレッド競争の歴史とは?

2019年10月30日(水)17:30公開 (2019年10月30日(水)17:30更新)
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米ドル/円の最狭スプレッドは0.1銭原則固定に

 このところFX業界が騒がしい。2019年10月中旬、突如として米ドル/円のスプレッド競争が勃発したからだ。

 激しい競争が繰り広げられた結果、2019年10月30日(水)現在、米ドル/円スプレッドの最狭水準は0.1銭原則固定まで狭まっている。

 この水準を採用しているのは、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」とトレイダーズ証券「みんなのFX」、「LIGHT FX」の2社3サービス。ただし、トレイダーズ証券「みんなのFX」、「LIGHT FX」の通常スプレッドは0.2銭原則固定で、0.1銭原則固定は期間限定のキャンペーンスプレッド(2019年11月29日まで)だ。

通常スプレッドとして恒常的に0.1銭原則固定を実現しているのは、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」のみということになる。

ゴールデンウェイ・ジャパン0.1銭原則固定イメージ画像

【参考記事】
10月15日の異変!? ドル/円0.2銭原則固定へ!「連鎖的スプレッド縮小騒動」の衝撃
「連鎖的スプレッド縮小騒動」続報。米ドル/円はついに0.1銭原則固定へ!

 直近のスプレッド競争の動向についてはあとで取り上げるとして、改めて各社の米ドル/円スプレッドの現状を確認すると、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」とトレイダーズ証券「みんなのFX」、「LIGHT FX」の0.1銭原則固定を筆頭に、ざっと見ただけで0.2銭原則固定に10社12サービス、0.3銭~0.4銭原則固定に5社6サービスがひしめき合っていることがわかる。

 ちなみに、0.3銭原則固定は今回のスプレッド競争が勃発するまで、取引量によってスプレッドが変わるSBI FXトレードを除けば業界最狭だった水準だ。

業界上位水準の米ドル/円スプレッド比較(2019年10月30日現在)
FX会社
「サービス名」
米ドル/円 スプレッド
ゴールデンウェイ・ジャパン
「FXTF」
0.1銭 原則固定
トレイダーズ証券
「みんなのFX」
0.1銭 原則固定
(11/29までのキャンペーン)
トレイダーズ証券
「LIGHT FX」
0.1銭 原則固定
(11/29までのキャンペーン)
GMOクリック証券
「FXネオ」
0.2銭 原則固定
YJFX!
「外貨ex」
0.2銭 原則固定
セントラル短資FX
「FXダイレクトプラス」
0.2銭 原則固定
IG証券
「標準」
0.2銭 原則固定
DMM.com証券
「DMM FX」
0.2銭 原則固定
外為ジャパンFX 0.2銭 原則固定
FXブロードネット
「ブロードライトコース」
0.2銭 原則固定
FXブロードネット
「ブロードコース」
0.2銭 原則固定
マネックス証券
「FX PLUS」
0.2銭 原則固定
楽天証券
「楽天FX」
0.2銭 原則固定
(11/23までのキャンペーン)
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
0.2銭 原則固定
(11/23までのキャンペーン)
SBI FXトレード 0.2銭 原則固定
(1~1,000通貨まで)
ヒロセ通商
「LION FX」
0.3銭 原則固定
JFX
「MATRIX TRADER」
0.3銭 原則固定
マネーパートナーズ
「パートナーズFX」
0.3銭 原則固定
インヴァスト証券
「トライオートFX」
0.3銭 原則固定
マネーパートナーズ
「パートナーズFX nano」
0.4銭 原則固定
岡三オンライン証券
「岡三アクティブFX」
0.4銭 原則固定

※スプレッドが原則固定制の店頭FXは、24時間、上表のスプレッドが適用される国内FX会社と、日本時間の8時~28時など主要な時間帯のみ上表のスプレッドが適用される国内FX会社がある。スプレッドはすべて例外あり
※外為ジャパンFXはDMM.com証券の別ブランド

【参考コンテンツ】
FX会社おすすめ比較:取引コストで比べる「米ドル/円スプレッドの狭い順」

 1銭を切る低スプレッド環境下で、わずか0.1銭のスプレッドを挟み各社がひしめき合うこうした状況は、他の主要通貨ペアでもある程度見られるものの、米ドル/円については特にその傾向が強い。

 とはいえ、昔からずーっとこうだったワケではく、今回のような凄まじいスプレッド競争を繰り返すうちに、こういう状況ができあがっていったのだ。

 さらに言えば、今現在、米ドル/円スプレッドの業界最狭水準である0.1銭原則固定やそれに次ぐ0.2銭原則固定は、別に今回がFX史上初登場というワケではない。実は、過去にも一定の条件下でなら登場したことがあった。

 米ドル/円スプレッドをめぐってFX業界が色めき立っているこのタイミングで、少し昔のことを振り返ってみよう。

約10年前は米ドル/円1銭程度で業界トップ水準

 今からおよそ10年前(2008年~2009年頃)の米ドル/円スプレッドは0銭~(変動制)を標榜するFX会社などもあるにはあったが、原則固定で考えると1銭かそれを少し割り込むくらいが業界最狭水準だった。

 たしか、はじめに1銭原則固定を発表した主要なFX会社は外為オンラインだったのではないだろうか。2008年の中盤に差し掛かる頃だったと記憶している。今でこそ原則固定スプレッドは当たり前のように採用されているが、初登場の当時はスプレッドが固定されるということ自体、かなり衝撃的だった。

【参考記事】
スプレッド0.8銭固定のFX会社登場!FX会社のスプレッド競争が再燃か?
「0銭~」や「0.8銭固定」など、スプレッド競争がさらに激しく!

 この頃のFX業界は、一部で残っていた電話から主流のオンラインへと、ユーザーの取引形態を完全移行しつつあった時期に当たる。その少し前までは、米ドル/円であれば3~5銭程度のスプレッドが当たり前、なおかつ別途取引手数料もかかるという会社も少なくなかったのだが、この頃からオンラインへの完全移行の流れとともに、徐々に取引手数料無料化やスプレッド縮小化へ向かって業界全体が動き始めたのだった。

 時間軸で見れば、2008年秋のリーマンショックによって為替相場が大変動に見舞われた時期と近いのだが、相場の動きとは裏腹に、この頃のスプレッドをめぐるFX業界の動きは、まだ牧歌的だったと言える。

米ドル/円 2007年~2011年頃の月足チャート
米ドル/円 2007年~2011年頃の月足チャート

(出所:Bloomberg)

FX史上もっとも過酷なスプレッド競争の時代へ

 2011年になると、DMM.com証券「DMM FX」を筆頭に当時ネオ系と呼ばれたいくつかのFX会社で、期間限定のスプレッド縮小キャンペーンが頻繁に開催されるようになった。

 期間限定とはいえ、2011年の段階でDMM.com証券「DMM FX」などでは、一時的なものながら、米ドル/円0.4銭原則固定というスプレッドが提供されていたというのだから驚きではないだろうか?

DMM.com証券:スプレッド限界ギリギリキャンペーンイメージ画像(2011年2月)
DMM.com証券:スプレッド限界ギリギリキャンペーンイメージ画像(2011年2月)

 そして、このあたりから一気にスプレッド競争は加速していくことになる。おそらく、FX史上もっとも長く、過酷なスプレッド競争の時代への突入だ。

 1つ大きな契機となったのは、2011年12月下旬に行われたGMOクリック証券「FXネオ」の通常スプレッド縮小だろう。ここでGMOクリック証券「FXネオ」は米ドル/円スプレッドを0.8銭原則固定から0.5銭原則固定に縮小した。期間限定ではなく、恒久的な縮小である。

 しばらくすると、DMM.com証券「DMM FX」が、期間限定キャンペーンで提供していた米ドル/円スプレッド0.5銭原則固定の恒久化を発表するなど、GMOクリック証券「FXネオ」の動きを追随するFX会社も出てきた。

 さらに、この動きを受けて、原則固定という表記ではなかったものの、サイバーエージェントFX(現YJFX!「外貨ex」)が米ドル/円スプレッドを標準0.4銭に縮小する期間限定キャンペーンをスタートさせ、スプレッド競争を一歩リードしたかと思いきや、その直後にGMOクリック証券「FXネオ」が、米ドル/円の通常スプレッドを0.5銭原則固定から0.4銭原則固定に縮小

 そして、GMOクリック証券「FXネオ」を追いかけるようにDMM.com証券「DMM FX」も米ドル/円スプレッドを0.4銭原則固定で提供するキャンペーンを開始した。

 GMOクリック証券「FXネオ」とDMM.com証券「DMM FX」を筆頭に急ピッチで競争が進んだ結果、気がつけば、米ドル/円の業界最狭スプレッドは0.4銭原則固定に(変動制で0.3銭~も存在したが、原則固定としては0.4銭が最狭だった)。これが2011年末から2012年2月頃に起こったことの概要だ。

スプレッド競争に関連するおもなできごと(2008年~2012年頃)
時期 スプレッド競争に関連する
おもなできごと
2008~2009年頃  ・米ドル/円スプレッドの業界最狭水準は1銭原則固定かそれより少し狭いくらいで推移
2011年2月  ・DMM.com証券「DMM FX」が米ドル/円0.4銭原則固定キャンペーンを実施
2011年12月  ・GMOクリック証券「FXネオ」が米ドル/円通常スプレッドを0.8銭原則固定→0.5銭原則固定へ縮小
2012年2月  ・DMM.com証券「DMM FX」が米ドル/円通常スプレッドを0.8銭原則固定→0.5銭原則固定へ縮小
 ・サイバーエージェントFX(現YJFX!「外貨ex」)が米ドル/円標準0.4銭キャンペーンを実施
 ・GMOクリック証券「FXネオ」が米ドル/円通常スプレッドを0.5銭原則固定→0.4銭原則固定へ縮小
 ・DMM.com証券「DMM FX」が米ドル/円スプレッド0.4銭原則固定キャンペーンを実施(2012年6月に恒久化)

※ザイFX!編集部作成

火に油を注いだ新規参入会社

 2012年5月末には、激化するスプレッド競争に追い打ちをかける1社が彗星のごとく業界に新規参入した。

 金融大手SBIグループが運営するFX専業会社、SBI FXトレードである。

 当時、すでに激しいスプレッド競争の渦中にあったFX業界に後発組として参入したSBI FXトレードは、「1通貨から取引できる」「スプレッド4ケタ表示」「米ドル/円スプレッド0.19銭原則固定(1万通貨まで)」という3つの大きな特徴を掲げていた。

SBI FXトレード:新規参入当時のイメージ画像(2012年5月)
SBI FXトレード:新規参入当時のイメージ画像(2012年5月)

 いずれも業界初を含む珍しいサービスということでインパクトは大きかったのだが、特に度肝を抜かれたのは1万通貨までの取引限定とはいえ、米ドル/円0.19銭原則固定というスプレッドだ。

 上述のとおり、当時の米ドル/円スプレッドの業界最狭水準は0.4銭原則固定。つまり、SBI FXトレードは、1万通貨までの取引については、その半分以下のスプレッドを引っ提げて新規参入してきたワケだ。

 しかも新規参入直後から米ドル/円のみならず、複数の通貨ペアでスプレッド縮小を繰り返し、すでに火が付いていたFX業界のスプレッド競争に油を注ぎ続けたのだから凄まじい。

 こうした動きに感化されてSBI FXトレードの登場以降、各社でもさまざまな通貨ペアのスプレッド縮小が数多く実施されたのだが、ここで特に記しておきたいのは、2012年8月末、DMM.com証券「DMM FX」とGMOクリック証券「FXネオ」が揃って米ドル/円の通常スプレッドを0.4銭原則固定から0.3銭原則固定に縮小したことである。

 これで1万通貨までの取引限定で0.19銭原則固定が適用されるSBI FXトレードを除けば、0.3銭原則固定が米ドル/円スプレッドの業界最狭水準となった。

 この0.3銭原則固定という水準は、冒頭で触れた直近のスプレッド競争がはじまる前まで米ドル/円スプレッドの最狭水準だった値だが(※)、当時のスプレッド競争も、ここでは終わっていなかった。

(※1~1,000通貨までの取引限定で、米ドル/円スプレッド0.2銭原則固定が採用されているSBI FXトレードを除く)

 つまり、2019年10月30日(水)現在の業界最狭スプレッドである0.1銭原則固定やそれに次ぐ0.2銭原則固定も当時、顔をのぞかせていたのである。

 DMM.com証券「DMM FX」とGMOクリック証券「FXネオ」が揃って米ドル/円スプレッドを0.3銭原則固定に縮小した翌日、SBI FXトレードは1万通貨までの取引について米ドル/円のスプレッドを0.15銭原則固定へ、5万1通貨~30万通貨までのスプレッドを0.29銭原則固定へと縮小(1万1通貨~5万通貨まではすでに0.29銭原則固定だった)。

 その直後、2012年9月頭には、米ドル/円スプレッドを0.2銭原則固定で提供するFX会社が現れた。外為ジャパンFXだ。あくまで期間限定のキャンペーンだったが、それでもSBI FXトレードのような取引量による制限のない0.2銭原則固定というスプレッドは驚異的だったと言える。

 火に油を注ぎ続けるSBI FXトレードは、このあともスプレッド縮小を繰り返し、2012年11月の1カ月だけでも複数の通貨ペアで9回に渡るスプレッド縮小を実施。

 その中で1万通貨までの米ドル/円スプレッドは、0.15銭原則固定→0.12銭原則固定→0.11銭原則固定とじわじわ縮小され、最終的に2013年2月の段階で0.1銭原則固定まで縮小された。

スプレッド競争に関連するおもなできごと(2012年~2013年頃)
時期 スプレッド競争に関連する
おもなできごと
2012年5月 ・SBI FXトレード新規参入。米ドル/円通常スプレッドは0.19銭原則固定(1万通貨まで)
8月  ・GMOクリック証券とDMM.com証券が揃って米ドル/円通常スプレッドを0.3銭原則固定へ縮小
8月  ・SBI FXトレードが米ドル/円通常スプレッドを0.19銭原則固定→0.15銭原則固定(1万通貨まで)へ縮小
9月  ・外為ジャパンFXが米ドル/円0.2銭原則固定キャンペーンを実施
11月  ・SBI FXトレードが複数の通貨ペアについて、1カ月で計9回の通常スプレッド縮小を実施。米ドル/円通常スプレッドは0.11銭原則固定(1万通貨まで)に
2013年2月  ・SBI FXトレードが米ドル/円通常スプレッドを0.11銭原則固定→0.1銭原則固定(1万通貨まで)へ縮小

※ザイFX!編集部作成

一瞬だけ登場した破格スプレッドの末路

 もはやデスレースの様相を呈していたスプレッド競争だったが、SBI FXトレードの米ドル/円0.1銭原則固定の発表を境に様子は一変する。ここまでは、ほぼ縮小一辺倒できていたが、逆に拡大へと動くFX会社が出始めたのだ。

 たとえば、期間限定キャンペーンで米ドル/円スプレッド0.2銭原則固定を提供していた外為ジャパンFXも、キャンペーンスプレッドを0.3銭原則固定へ拡大。

 また、2013年7月になると2012年5月の新規参入以来、スプレッド縮小競争の主役であり続けたSBI FXトレードも米ドル/円1万通貨までのスプレッドを0.1銭原則固定から0.29銭原則固定へ拡大し、その他の通貨ペアについても一斉に拡大することを発表した。

 翌8月には、GMOクリック証券「FXネオ」まで米ドル/円スプレッドを0.3銭原則固定から0.4銭原則固定へと拡大…。少し遅れて、2014年6月に入ってからDMM.com証券「DMM FX」も0.4銭原則固定へと拡大していた時期がある。

 まさか、このままズルズルとスプレッド拡大に踏み切るFX会社が増え続けるのか?とも思われたが、ほどなくこの流れはストップ

 おもなところでは、米ドル/円1万通貨までのスプレッドを一時0.29銭原則固定にまで拡大したSBI FXトレードが、2013年10月に0.27銭原則固定へ縮小。また、GMOクリック証券「FXネオ」は12月の段階で0.3銭原則固定へ縮小し、遅れて拡大に動いたDMM.com証券「DMM FX」は、2014年10月の段階で再び0.3銭原則固定に縮小している。

 ただ、スプレッドが再び縮小されたとはいえ、SBI FXトレードで言えば過去最狭の0.1銭原則固定に戻されることはなかったし、他のFX会社についても、0.3銭原則固定からさらに縮小しようという動きは見られなくなってしまった。

 さらに、拡大という一時的な逆行現象が収まった2014年~2015年にかけて、取引量によってスプレッドが変わるSBI FXトレードを除くと、DMM.com証券「DMM FX」やGMOクリック証券「FXネオ」を筆頭とした「米ドル/円スプレッドは、0.3銭原則固定が業界最狭」という構図が明確になり、そこに照準を合わせて0.3銭原則固定を採用するFX会社が一気に増加したのだ。

 一般的に、相場も行きつ戻りつを繰り返し、ときにオーバーシュートしながらも徐々に適正水準を探っていくものだが、FX業界のスプレッド競争も、まさにそんな感じだった。行きつ戻りつの結果、米ドル/円スプレッドにおいては、このあたりで「0.3銭原則固定」という強力な抵抗線が引かれたように思う。

 そしてこの状況は、ここから直近のスプレッド競争に至るまで、実に5年ほど続くことになる――。

【参考記事】
ザイFX!で2014年を振り返ろう!(3)【業界:前編】BO再燃と熱いスプレッド競争

スプレッド競争に関するおもなできごと(2013年~2015年頃)
時期 スプレッド競争に関連する
おもなできごと
2013年5月  ・外為ジャパンFXが米ドル/円のキャンペーンスプレッドを0.2銭原則固定→0.3銭原則固定へ拡大
7月  ・SBI FXトレードが米ドル/円通常スプレッドを0.1銭原則固定→0.29銭原則固定(1万通貨まで)へ拡大。その他の通貨ペアについても一斉に拡大
8月  ・GMOクリック証券「FXネオ」が米ドル/円通常スプレッドを0.3銭原則固定→0.4銭原則固定へ拡大
10月  ・SBI FXトレードが米ドル/円通常スプレッドを0.29銭原則固定→0.27銭原則固定(1万通貨まで)へ縮小
12月  ・GMOクリック証券「FXネオ」が米ドル/円通常スプレッドを0.4銭原則固定→0.3銭原則固定へ縮小
2014年6月  ・DMM.com証券「DMM FX」が米ドル/円通常スプレッドを0.3銭原則固定→0.4銭原則固定へ拡大
10月  ・DMM.com証券「DMM FX」が米ドル/円通常スプレッドを0.4銭原則固定→0.3銭原則固定へ縮小
~2015年  ・各社が次々と「0.3銭原則固定」に照準を合わせて米ドル/円通常スプレッドの縮小を実施

※ザイFX!編集部作成

 この間にも、超短期のキャンペーンスプレッドなどで一時的に0.3銭原則固定よりも狭いスプレッドを提供するFX会社はあったが、それは一過性の施策に過ぎなかった。

 取引量を問わず、継続的に0.2銭原則固定や0.1銭原則固定を提供するFX会社は現れず、暗黙のうちに「米ドル/円スプレッドは0.3銭原則固定が限界」という認識が業界内に広まっていった印象だ。

米ドル/円0.2銭原則固定の出現がきっかけに

 ところが、5年あまりの膠着状態を打ち破って、2019年9月末、米ドル/円スプレッド0.3銭原則固定という強力な抵抗線に単騎で挑むFX会社が現れた。ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」である。

ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」が掲げた米ドル/円スプレッドは、0.2銭原則固定

ゴールデンウェイ・ジャパン:米ドル/円スプレッド0.2銭原則固定縮小時のイメージ画像(2019年9月)

 2019年7月の段階でSBI FXトレードが1,000通貨までの取引限定で実現していたとはいえ、そうした取引量やキャンペーンなどの制限を設けない通常スプレッドとしては、これまでにほとんどなかった画期的な水準(※)

(※スプレッドが提供される取引量に制限はないが、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」の場合、1,000通貨コース(2019年11月1日からの新コース名:標準コース)であれば1注文あたり100万通貨までという1注文当たりの発注上限は存在する)

ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」は、2018年末に実質的オーナーが変わり、2019年4月からはFXトレード・フィナンシャルからゴールデンウェイ・ジャパンと社名も変更。当初、オーナーと社名に変更はあっても、サービス内容に大きな変更はないものと見ていたが、いい意味で裏切られることになった。

ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」が米ドル/円スプレッドを0.2銭原則固定に縮小したのは、2019年9月25日(水)。この時、取引量によってスプレッドが変わるSBI FXトレードを除外して考えると、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」は米ドル/円スプレッドにおいて単独首位に躍り出たことになる。

 それと同時に、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」のこの動きが、直近のスプレッド競争の1つのきっかけになったと言えそうだ。

 そこから3週間ほどは、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」単独首位という状況が静かに続いたのだが、10月15日(火)になって楽天証券「楽天FX」が期間限定のキャンペーンスプレッド(11月23日まで)として米ドル/円スプレッドを0.2銭原則固定に縮小すると様子が一変。加速度的にスプレッド競争が進んだ

 まず、10月15日(火)夕方から夜にかけて、GMOクリック証券「FXネオ」、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」(11月23日までのキャンペーン)、DMM.com証券「DMM FX」、外為ジャパンFX、YJFX!「外貨ex」が米ドル/円スプレッドを0.3銭原則固定から0.2銭原則固定へ縮小。

 次いで、翌10月16日(水)には、トレイダーズ証券「みんなのFX」と「LIGHT FX」、FXブロードネットが米ドル/円スプレッドを0.3銭原則固定から0.2銭原則固定へ縮小した。しかも、トレイダーズ証券については、通常スプレッドの縮小と同時に米ドル/円スプレッドを0.1銭原則固定にするキャンペーン(11月29日まで)もスタートしたのだ。

 これを受けて、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」は、10月16日(水)中に、米ドル/円スプレッドを新業界最狭水準となる0.1銭原則固定まで縮小している。

ゴールデンウェイ・ジャパン0.1銭原則固定イメージ画像

【参考記事】
10月15日の異変!? ドル/円0.2銭原則固定へ!「連鎖的スプレッド縮小騒動」の衝撃
「連鎖的スプレッド縮小騒動」続報。米ドル/円はついに0.1銭原則固定へ!

 断っておくが、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」が提供しているのは、一般的に通常のFX口座よりもスプレッドが広めであることが多いメタトレーダー4(MT4)口座だ。

 通常のFX口座のスプレッドとして業界最狭水準であることはもちろんだが、広めであることが多いメタトレーダー4(MT4)口座としては、もはや破格の水準と言える。

【参考コンテンツ】
メタトレーダー4(MT4)が使えるFX会社おすすめ比較:「取引コストで比べる」

通常スプレッド0銭の可能性も!?

 ちなみに、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」は2019年9月のスプレッド縮小と併せて「日本 No.1 最狭スプレッド挑戦計画」を発表している。

ゴールデンウェイ・ジャパン「日本 No.1 最狭スプレッド挑戦計画」イメージ画像

 この計画、具体的には、米ドル/円、ユーロ/米ドル、ユーロ/円、豪ドル/円、英ポンド/円の主要5通貨ペアについて、ゴールデンウェイ・ジャパンが定めた条件・基準に基づく調査の結果、他のFX会社がゴールデンウェイ・ジャパンよりも低スプレッド水準にあることが判明した場合は、「原則として、すみやかに最狭ないし同等のスプレッド水準を回復すべく、予め定めた手順に従い、対象通貨ペアの売買スプレッドを縮小」するというものだ。

 つまり、2019年9月末に発表されたスプレッドでも十分、低スプレッドであるにも関わらず、他のFX会社の動向次第で、ここからさらにスプレッド縮小に踏み切ると宣言している。

 今回、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」が、各社の追随を受けてすぐさま米ドル/円スプレッドを0.1銭原則固定へ縮小した背景には、この計画があったというワケだ。

 今後、0.1銭からさらに縮小されるとは考えにくいものがあるが、場合によってはスプレッド0銭が採用される、なんてこともあるのかもしれない!?

 なお、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」が、計画に基づき「最狭ないし同等」のスプレッド水準回復に向けて動く具体的な条件などは、以下の【参考記事】で紹介しているので、詳細を知りたい場合はそちらで確認を。

【参考記事】
「連鎖的スプレッド縮小騒動」続報。米ドル/円はついに0.1銭原則固定へ!

次代のスプレッド競争をけん引するのは?

 さて、ここまでおもにFX業界のスプレッド競争の歴史、特に米ドル/円スプレッドを中心に、ここ数年の変遷をたどってきた。

 昨今では、主要通貨ではなくトルコリラ/円やメキシコペソ/円といった人気高金利通貨ペアのスプレッド競争やスワップポイント(スワップ金利)競争が目立っていたが、ここへ来て再び米ドル/円のスプレッド競争が熱を帯びてきている

 過去のスプレッド競争では、DMM.com証券「DMM FX」やGMOクリック証券「FXネオ」、また、若干特殊なサービスではあるものの、後発組のSBI FXトレードなどが、そのけん引役となってきた。

 今回はどうだろう?

 もちろん、それらの会社も注目ではあるものの、難しいと思われた米ドル/円スプレッド0.3銭原則固定の壁を真っ先に打ち破るとともに「日本 No.1 最狭スプレッド挑戦計画」を掲げ、現在、通常スプレッドとして唯一0.1銭原則固定を採用しているゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」などは、新たなけん引役として注目の1社だろう。

 次代のスプレッド競争をけん引するのは、これまでスプレッド競争をけん引してきたFX会社ばかりではない――そう頭に入れておきたい。

(文/ザイFX!編集部・向井友代)


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 さらに、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」で実施されている通常の新規口座開設キャンペーンと取引高キャッシュバックキャンペーンでもらえる5万5,000円も合わせると、キャッシュバック金額は、全部で最大5万7,000円に!

 詳しくは、ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF」の公式ウェブサイトなどでご確認ください。

(※各種キャンペーンの詳しい条件、期間などについては、ゴールデンウェイ・ジャパンのウェブサイトなどで必ずご確認ください。キャンペーン条件が変更されたり、キャンペーン期間が延長されたり、キャンペーンが終了したりすることなどがあります)

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