昨日のマーケットは小動きであったものの、ドル金利がやや上昇気味で動き出した。それで小幅な動きながらも為替相場ではドルが全面高となり、ドル円もユーロドルもドルの高いレベルで一日を終えた。
ドル円は110円台にステイしたままで、一度も109円台に沈むことはなかった。先週に108円台に突っ込んでいたのがウソのような展開になってきた。ちょっとドル買いに弾みがついてきたようだが、ここからドルを買っていくのは辛いものがある。なにせここ最近のコアレンジの上限に近づいてきているからだ。
ユーロドルが一段のドル高を呈して1.15台とかを見るようなことでもない限り、高い水準のドルを買っていくのは気が進まないのである。新規のドル買い材料は今月下旬のジャクソンホールまで待たないと安心できないのかもしれない。
ドル高はコモディティを直撃。金や銀の価格は今年の最安値のレベルまで売り込まれた。それにともなって原油相場も軟化。原油価格も65ドル台まで下落を強いられ、それが市場全体のリスク許容度を引き下げたようである。米国株も史上最高値に近づいてはいるとはいえ、とても頭の重い足取りとなった。
今週は材料が少ない。そしてまた日本もお盆休みである。マーケット全体がダレてしまいそうなのだが、やはり関心は最高値圏にある米国株の動向であろう。一方で米債務上限の引き上げ問題も浮上しつつある。最近はドル金利から目が離れてしまっているが、注意を払っておく必要があるだろう。
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