米ドル/円は一時112.07円まで上昇。変化日としてのパターンが継続するのか重要な週になる
9月22日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、タカ派な内容だったことから米長期金利が1.56%台まで上昇しました。
為替市場は米ドル高となり、米ドル/円も112.07円まで上昇しました。
米ドル/円と米長期金利は相関性が高く、米ドル/円は米長期金利の動向に連れた動きが続いています。
(出所:TradingView)
今年(2021年)の米ドル/円は、四半期ごとの変わり目でそれまでの動きが変化している傾向があります。
昨年(2020年)後半から、米ドル/円は緩やかな下降トレンドでしたが、今年(2021年)1月6日(水)に安値102.59円をつけ、そこから上昇トレンドへ。
3月31日(水)にはいったん天井をつけて、調整する動きに変わりました。
調整後にジリ高となりますが、7月2日(金)に111.65円まで上昇したものの、そこから再度調整の動きへ変化します。
そして、9月30日(木)に112.07円まで上昇しており、今までの変化日としてのパターンが継続するのか、今週(10月4日~)が重要なときだと考えています。
(出所:TradingView)
今週(10月4日~)にあっさりと下がり始めるようであれば、112.07円が当面の天井になります。
底堅く推移するようであれば、まだ年末に向けて上昇が期待できることになると思います。
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ニュージーランドドルはリスク選好相場で買われやすい通貨に。ただ、それでも豪ドルを買いたい
今週(10月4日~)は米雇用統計の発表とオセアニアの金融政策会合があります。
RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])は現状維持で据え置きだと思いますが、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])では0.25%の利上げが行われます。
さらに、来月(11月)にもRBNZは0.25%の利上げを行うと思います。
ニュージーランドドルは今後、金利差が出てくるため、リスク選好の相場展開であれば、買われやすい通貨になると考えています。
ただ、IMM(国際通貨先物市場)ポジションでは、豪ドルが8.6万枚まで売りに偏ってきています。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
年末に向けて、リスク選好の局面がくれば、ニュージーランドドルも上昇するとは思いますが、豪ドルの買い戻しが期待できると思いますので、そのタイミングを狙って豪ドルの方を買いたいと考えています。
【参考記事】
●豪ドルは、年末に向けての上昇に期待!リスク選好入りなら、IMMで積み上がった売りポジションの巻き戻しが後押しに(9月21日、バカラ村)
(出所:TradingView)
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利上げで米ドル高、リスク回避で米ドル買いの可能性。ユーロ/米ドルは戻り売りが良さそう
FRB(米連邦準備制度理事会)は、11月3日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)でテーパリング(※)開始を示唆する見込みです。
(※「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)
来年(2022年)には利上げが見込まれており、その点からは米ドル高が期待できます
英国やカナダなども来年(2022年)に利上げが見込まれており、各国が利上げをすれば、リスク回避になる可能性が出てきます。
そのときは、米ドルや円が買われる可能性があります。
利上げで米ドル高、リスク回避でも米ドルが買われる可能性を考えれば、米ドル買いがいいのではないかと思います。
ユーロ/米ドルは1.1910ドルがレジスタンスとなり、サポートの1.16ドル台半ばを下抜けたこともあり、戻り売りでいいのではないかと考えています。
(出所:TradingView)
米ドル/円は四半期ごとの変化日が気になるところですが、基本的に買い方向で考えており、今週(10月4日~)は10月8日(金)まで111.00円にオプションがあるため、111.00円を中心とした小動きとなりそうです。
今週(10月4日~)の米ドル/円は、押し目買いで細かく利食いしていくようなトレードがよさそうです。
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