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田向宏行
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バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」

底打ちした豪ドル/米ドルは0.78ドルへの上昇に
期待。RBA理事会で金融政策の変更はある?
IMMポジションは、まだ売りに偏る

2021年11月02日(火)09:26公開 (2021年11月02日(火)09:26更新)
バカラ村

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衆院選、自民党が単独過半数獲得。日経平均上昇、為替は円安へ

 日本では衆議院議員総選挙が行われ、自民党が単独過半数を獲得しました。

 これを受けて、日経平均は上昇、為替市場は円安へ、米ドル/円は114.44円まで上昇しました。

日経平均 日足
日経平均 日足

(出所:TradingView

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

 114円台では何度も上昇が止まっており、2017年から見ると、この水準は上限付近にもなります。

米ドル/円 月足
米ドル/円 月足

(出所:TradingView

 10月28日(木)に開催された日銀会合では、黒田総裁は「現時点で円安は日本経済にとってマイナスではない」と、今の円安の水準を容認しているような発言をしているため、まだ上昇の可能性が出ています。

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FOMCではパウエル議長の会見が重要だが、ハト派発言ならあまり材料にならないか

 今週(11月1日~)は、11月2(火)~3日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)があります。

 テーパリング(※)の開始を示唆することになると思いますが、それはすでに織り込み済みだと考えています。

(※「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)

 声明文では「インフレは一時的」が削除される可能性もあります。

注目すべきは、利上げ時期の前倒しがあるか、です。

 ゴールドマンサックスは利上げ時期に関して、2022年7月に1回目の利上げ、2022年11月に2回目の利上げを予想し、これまでの利上げ時期を前倒ししてきています。

 この予想の通りに進むのであれば、テーパリングが終わる時期は2022年6月頃になる見込みのため、それが終わればすぐに利上げ、ということにもなります。

 今回はドットチャートが公表されないため、パウエル議長の会見が重要となってきます。

 ドットチャートが公表されるのであれば、利上げ時期の前倒しの可能性も出てくることになりますが、パウエル議長は株式市場を壊さないようにハト派な発言をしてくるため、まだ利上げ時期に関しては、「時期尚早」などの発言をしてきそうです。

 そうなると、今回のFOMCは、あまり材料とならないかもしれません。

今回のFOMCではパウエル議長の発言が重要になるが、利上げ時期に関して「時期尚早」などといったハト派発言なら、あまり材料にはならないかか (C)Bloomberg/GettyImages

今回のFOMCではパウエル議長の発言が重要になるが、利上げ時期に関して「時期尚早」などといったハト派発言なら、あまり材料にはならないか (C)Bloomberg/GettyImages

 今回のFOMCは材料とならないかもしれませんが、インフレが一時的ではないような内容が出てくれば、米ドル買いになりやすいように思います。

 米ドル安になれば、輸入インフレになるため、インフレ懸念があれば米ドル高を容認しやすいように思います。

RBA理事会でイールド・カーブコントロールの修正があれば、豪ドル高が期待できる

 11月2日(火)はRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])理事会があります。

 10月27日(水)に発表された、7-9月期のCPI(消費者物価指数)のトリム平均(※)が大幅に上昇しました。

(※編集部注:「トリム平均」とは、上位と下位のデータを一定の割合で取り除いて計算した平均値のこと)

 その影響もあり、豪州の利回りが上昇し、YCC(イールド・カーブコントロール)(※)の撤廃の可能性が出ています。

(※編集部注:「イールド・カーブコントロール」とは、長期金利と短期金利の誘導目標を操作して、イールドカーブを適切な水準に維持すること)

 RBAは利上げ時期を2024年としていますが、市場では2022年にも利上げを予想しており、その見通しの違いも今後埋めていく必要があります。

 豪3年国債の利回りを0.10%の目標に抑制するための防衛をRBAは行っていないこともあり、今回、YCCを修正してくると思います。

豪3年債利回り 週足
豪3年債利回り 週足

(出所:TradingView

 そうなると、金融政策が変更されることになるため、豪ドル高が期待できるようになると考えています。

 現在の市場予想は豪ドル高に偏っており、市場予想が同一方向に偏ると、反対へ推移することが多いため、豪ドルが下がる懸念もありますが、ただ下がったところは買ってもいいのではないかと思います。

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豪ドル/米ドルは、0.78ドルへの上昇を期待。IMMポジションもまだ豪ドル売りに偏る

 週足チャートからは、豪ドル/米ドルは0.71ドル台で底打ちしており、0.78ドルへの上昇が期待できるのではないかと思います。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足

(出所:TradingView

 毎週公表されるIMM(国際通貨先物市場)ポジションも、まだ豪ドル売りに偏っています。

【参考記事】
米ドル/円は長期レジスタンス付近から調整。買い材料多いが短期的には買われすぎの状態、しばらくはもみ合いか(10月26日、バカラ村)

IMMポジション(豪ドル/米ドル)
IMMポジション(豪ドル/米ドル)

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

週足など、長い期間のものはまだ上昇が期待できるため、短期的に豪ドル/米ドルが下がったところは、買いでいいのではないかと考えています。

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