■11月から12月にかけて、米ドルの買い戻しが進みそう
私はこのところ、年末にかけて米ドル安相場が転換し、米ドルが上昇する局面がやって来る可能性があると言ってきました(「年末に向けて対円以外の米ドル安は続きそうだが、巻き返しには十分注意!」を参照)。
その理由は単純です。
9月21日のFOMC(米連邦公開市場委員会)における声明文によってアメリカのさらなる金融緩和期待が高まり、それを材料にして、ヘッジファンドなどがいっせいに米ドル売りを仕掛けました。
その結果、市場には、米ドルのショートポジション(売り持ち)がかなりたまっている状態にあります。
IMM通貨先物ポジションの推移

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
米ドルのショートポジションを持っている間、彼らは米ドルをずっと売り続けているわけではありませんので、どこかで買い戻しをしてきます。
それがいつなのかということですが、11月から12月にかけてのどこかで本格化する可能性があるということも言ってきました。
それは、この時期に決算期を迎えるからです。
ヘッジファンドも決算に向けて、1年間の運用成績をある程度確定させておく必要があります。ここまで米ドル売りを仕掛けてきたわけですから、普通に考えれば、売った米ドルを年末にかけて買い戻すということが想定できます。
■追加緩和決定でも、米長期金利が上昇してきた
さて、11月3日に行われたFOMCでは、追加の金融緩和が決定されました。
金融緩和期待で米ドルを売っていた人にとってみれば、これ以上、米ドルのショートポジションを持ち続けるインセンティブがなくなってしまったということです。
米ドルのショートポジションを持っている間、彼らは米ドルをずっと売り続けているわけではありませんので、どこかで買い戻しをしてきます。
それがいつなのかということですが、11月から12月にかけてのどこかで本格化する可能性があるということも言ってきました。
それは、この時期に決算期を迎えるからです。
ヘッジファンドも決算に向けて、1年間の運用成績をある程度確定させておく必要があります。ここまで米ドル売りを仕掛けてきたわけですから、普通に考えれば、売った米ドルを年末にかけて買い戻すということが想定できます。
■追加緩和決定でも、米長期金利が上昇してきた
さて、11月3日に行われたFOMCでは、追加の金融緩和が決定されました。
金融緩和期待で米ドルを売っていた人にとってみれば、これ以上、米ドルのショートポジションを持ち続けるインセンティブがなくなってしまったということです。
米国の雇用指標

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
また、その後に発表された米国雇用統計の結果は、市場予想よりもかなり良いものとなりました。
その他のアメリカの経済指標を見ても、かなり良い結果となっているものが多く出てきています。
また、その後に発表された米国雇用統計の結果は、市場予想よりもかなり良いものとなりました。
その他のアメリカの経済指標を見ても、かなり良い結果となっているものが多く出てきています。
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