前回、当コーナーではドル/円のスプレッド0.8銭固定(キャンペーン時0.6銭固定)という新しいFX会社について紹介した。そして、FX会社のスプレッド競争が再燃するかも…といったことをお伝えした(「スプレッド0.8銭固定のFX会社登場! FX会社のスプレッド競争が再燃か?」参照)。
けれど、これはちょっと訂正する必要があるかもしれない。スプレッド競争は再燃するかも…ではなく、すでに再燃しているのだ。ドル/円のスプレッド「0.1銭~」という非常に狭いスプレッドを提示するFX会社が新たに登場しているのである!
■スプレッド「0.1銭~」のFX会社が登場!
ドル/円のスプレッド「0.1銭~」でサービスインしているFX会社はEMCOM TRADE。同社は旧カレンシートレードが衣替えしたもので、この4月から営業を開始している。
EMCOM TRADEのおもなスペックを記すと、取引できるのは16通貨ペア、レバレッジは最大400倍、そして、ドル/円のスプレッドが「0.1銭~」、もちろん売買手数料は無料といった具合である。今のところ、信託保全は完備されておらず、顧客資産の管理方法は分別保管になる。
詳しいスペックは「ザイFX!」の「FX会社おすすめ比較」にも掲載しているのでそちらもご覧あれ(→FX会社詳細情報「EMCOM TRADE」)。
トレーダーにとっては、売買にかかるコストは少なければ少ないほどいいのは自明。実際、スプレッドの狭いFX会社は短期トレーダーに人気がある。スプレッド競争はFX会社としては大変だろうが、トレーダーにとってはうれしいことだろう。
EMCOM TRADEはJASDAQに上場しているEMCOMホールディングス(旧ジャレコ・ホールディング)傘下のFX会社。
実はEMCOMホールディングス傘下にはパンタ・レイ証券というFX会社があり、EMCOM TRADEとパンタ・レイ証券は同一グループ内の会社ということになる(実際、パンタ・レイ証券にすでに口座を持っている人はEMCOM TRADEへの口座開設申込みがより簡単にできるようだ)。
なお、少々わかりにくいのだが、パンタ・レイ証券は5月1日付けでEMCOM証券に社名変更を予定している。
■“固定系”のスプレッドと“~系”のスプレッド
FX会社のスプレッドは、スプレッドが原則固定の“固定系”とスプレッドが変動する“~系”に分かれるということは前回ご説明した(詳しくは前回記事「スプレッド0.8銭固定のFX会社登場! FX会社のスプレッド競争が再燃か?」を参照)。
パンタ・レイ証券も狭いスプレッドを売り物にしてきたFX会社だが、そのドル/円スプレッドは原則「1銭固定」の“固定系”。一方、EMCOM TRADEは「0.1銭~」だから“~系”ということになる。
実際、トレーダーにとって“固定系”と“~系”のどちらのスプレッドが有利と言えるのかは実際に両社に口座開設してトレードしてみないと何とも言えないところだろうか。また、個々のトレーダーのトレードスタイルによって、有利な会社が異なるということも考えられる。
■ものすごく狭いスプレッドでの激しい争い!
前回の記事でご紹介したフォレックス・トレードはクリック証券の子会社だった。一方、今回取り上げたEMCOM TRADEはパンタ・レイ証券と同一グループの会社。これらの会社のドル/円スプレッドを書き並べてみると、ちょっと面白いことがわかる。
●パンタ・レイ証券…1銭固定 ★EMCOM TRADE…0.1銭~
●クリック証券…0銭~ ★フォレックス・トレード…0.8銭固定
(※ただし、フォレックス・トレードはキャンペーン時0.6銭固定)
両グループとも、同一グループ内にスプレッドが原則固定の“固定系”とスプレッドが変動する“~系”のFX会社が並立している状態にあるのだ。これは微妙に異なる顧客層をうまく取り込もうという意図なのだろうか? ともかく、ものすご~く狭いスプレッドでの激しい争いになっていることは間違いない!
ちなみに、これはどうでもいい話だが(?)、上記の両グループとも社名に「証券」とつく会社と、社名に「TRADE(トレード)」とつく会社がグループ内に共存していることが共通している。ただ、上に示したとおり、「証券」と「TRADE(トレード)」でどちらが“固定系”でどちらが“~系”かということは両グループで異なっている。
また、これは重要な話だが、ドル/円のレート表示について述べると、上記4社のうち、クリック証券だけは小数点以下2ケタ表示となっている。残り3社は小数点以下3ケタ表示だ。
クリック証券はスプレッド「0銭~」であり、スプレッドが変動するわけだが、小数点以下2ケタ表示ということになると、0銭の次は1銭ということになる(0.00円の次は0.01円ということ)。
一方、EMCOM TRADEは小数点以下3ケタ表示で、スプレッド「0.1銭~」だ。これだと、スプレッド0.1銭の次は0.2銭ということになる(0.001円の次は0.002円ということ)。だから、レートの「刻み」を重視するなら、より細かく刻んでいくEMCOM TRADEの方がいいと言えるだろう。
まさにミクロの争いだが、バリバリたくさんトレードする人にとっては小さな違いが蓄積されて大きな違いとなるもの。あとは変動するレートの中で、最小スプレッドになるのは実際どれぐらいの期間あるのか、どれだけサクッと約定するかといった点の争いになってくるだろうが、そのあたりは実際に口座開設してお試しを!
■見逃せない! お得なキャッシュバックキャンペーン!
なお、EMCOM TRADEは初回入金+取引で5000円キャッシュバックもしくは初回入金100万円以上+取引で10000円キャッシュバックという「OPEN記念キャッシュバックキャンペーン」を行っている。
さらに取引量に応じて10万円キャッシュバックとなるキャンペーンも行っており、合計で最大11万円キャッシュバックのキャンペーンとなっている。
口座開設自体にお金はかからないし、このキャンペーンは見逃せないところだ(キャンペーン内容の細かい条件についてはEMCOM TRADEのサイトで必ずご確認を!)。
FX会社のスプレッド競争はさらに今後も激化するのか? 何か動きがあれば、「ザイFX!」では随時お伝えしていきたいと考えている。
(ザイFX!編集部・井口稔)
前回の記事でご紹介したフォレックス・トレードはクリック証券の子会社だった。一方、今回取り上げたEMCOM TRADEはパンタ・レイ証券と同一グループの会社。これらの会社のドル/円スプレッドを書き並べてみると、ちょっと面白いことがわかる。
●パンタ・レイ証券…1銭固定 ★EMCOM TRADE…0.1銭~
●クリック証券…0銭~ ★フォレックス・トレード…0.8銭固定
(※ただし、フォレックス・トレードはキャンペーン時0.6銭固定)
両グループとも、同一グループ内にスプレッドが原則固定の“固定系”とスプレッドが変動する“~系”のFX会社が並立している状態にあるのだ。これは微妙に異なる顧客層をうまく取り込もうという意図なのだろうか? ともかく、ものすご~く狭いスプレッドでの激しい争いになっていることは間違いない!
ちなみに、これはどうでもいい話だが(?)、上記の両グループとも社名に「証券」とつく会社と、社名に「TRADE(トレード)」とつく会社がグループ内に共存していることが共通している。ただ、上に示したとおり、「証券」と「TRADE(トレード)」でどちらが“固定系”でどちらが“~系”かということは両グループで異なっている。
また、これは重要な話だが、ドル/円のレート表示について述べると、上記4社のうち、クリック証券だけは小数点以下2ケタ表示となっている。残り3社は小数点以下3ケタ表示だ。
クリック証券はスプレッド「0銭~」であり、スプレッドが変動するわけだが、小数点以下2ケタ表示ということになると、0銭の次は1銭ということになる(0.00円の次は0.01円ということ)。
一方、EMCOM TRADEは小数点以下3ケタ表示で、スプレッド「0.1銭~」だ。これだと、スプレッド0.1銭の次は0.2銭ということになる(0.001円の次は0.002円ということ)。だから、レートの「刻み」を重視するなら、より細かく刻んでいくEMCOM TRADEの方がいいと言えるだろう。
まさにミクロの争いだが、バリバリたくさんトレードする人にとっては小さな違いが蓄積されて大きな違いとなるもの。あとは変動するレートの中で、最小スプレッドになるのは実際どれぐらいの期間あるのか、どれだけサクッと約定するかといった点の争いになってくるだろうが、そのあたりは実際に口座開設してお試しを!
■見逃せない! お得なキャッシュバックキャンペーン!
なお、EMCOM TRADEは初回入金+取引で5000円キャッシュバックもしくは初回入金100万円以上+取引で10000円キャッシュバックという「OPEN記念キャッシュバックキャンペーン」を行っている。
さらに取引量に応じて10万円キャッシュバックとなるキャンペーンも行っており、合計で最大11万円キャッシュバックのキャンペーンとなっている。
口座開設自体にお金はかからないし、このキャンペーンは見逃せないところだ(キャンペーン内容の細かい条件についてはEMCOM TRADEのサイトで必ずご確認を!)。
FX会社のスプレッド競争はさらに今後も激化するのか? 何か動きがあれば、「ザイFX!」では随時お伝えしていきたいと考えている。
(ザイFX!編集部・井口稔)
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