先週の金曜日は海外市場はイースターでお休み。そうした閑散であるべきマーケットの間隙を縫うようにしてドル円は高値追求をした。まずは仲値決めに合わせてのドル買い。いかにも外貨不足のふりをして、スペック勢のドル買いが入った。ドル円は今年の高値であった126.30辺りを簡単に越えてきて、126円台の中盤まで到達。
前回の126円台乗せでは1円以上の振り落としがあったので、かなり注意して買い進んでいる。結果はあんまり下がらずに、東京クロース後にもう一段高した。ユーロドルが激しく下がっていないので、ドル高という印象は少なかった。
ドル円が強いので、日本株はとても強かった。前日の米国株が大幅安をしたのに比べると、日本株の突出した強さが目立った。海外はイースター休暇で全面的に休み。
新聞などの批評では、インフレがピークアウトしそうだという論調が目立つ。すでに物価がたくさん上がってしまったからだと言うことだろう。原油価格も130ドル台まで跳ね上がった後だし、この後に上がってもたかが知れているということもあろう。しかも元凶のウクライナ紛争はどうやら一服しているようにも見えるからだ。
しかしインフレの先行指標であるPPIを見てもわる通り、秋口くらいまでは物価高は続くものと覚悟しておいた方がよさそうだ。中国がゼロコロナ政策に固執しているので、半導体などの原材料不足もいつごろ終結するのかも見えてこない。
現在の物価状況でも利上げのペースが遅いのではないかとの懐疑的な見方があるなかで、物価のさらなる一段高があったら利上げの催促はさらに高まることとなる。国内消費者の不満はバイデン大統領も無視しつけることはできないだろう。ドルの金利高期待が高まることも大いにありうるので、ドル相場の一段高も十分にありうるのである。
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