金曜日はドル円がついに150円台に乗せて東京時間がスタート。そのまま150円ちょうどを割り込むことはいちどもなく、東京クローズを迎えた。東京時間で何もしないのだから夜はもっと何もしないだろうと言うことで、ドル円の上昇に弾みが付いた。
なんとか150.40以下で収まっていたのに、急激にドル円の買いが買いを呼んだ。ちょうど同時期に米国債の10年もの利回りも4.335%と今年のハイレベルを更新している。ニューヨーク時間に入ってもドル円の買いは続き、151円台に乗せてきた。
ニューヨーク序盤で151.94までつけたのだが、この後も利食い売りは見られるものの、151円台割り込むことはない。再び上げ基調になろうとしていた矢先に為替介入ということになった。あらかじめ想定されていただけあって、一度目の押しは149.00くらい。すぐに1円以上戻ったが、次のドル売り介入らしきステージでは147円台まで突っ込んだ。そして大きな反発も見られたが、146円台にも差し込む。、一部には144円台もあったらしい。
財務当局は「過度な動き」を嫌っていることを建前にしているが、為替介入をやったりするから余計に変動性を上げているように思う。金曜日のニューヨーク時間の午後だからマーケットが薄いだろう事もあるが、クオートされる価格が定まらないのである。
いったいその中でしっかりと価格の水準訂正を目的としたポジショニングが取れたプレーヤーが多かったかどうか。プレーヤーが意識を変えずに黙って見過ごしただけだったとしたら、介入の効果はないものとなろう。
今週は11月FOMCを控えた最終週だ。しかるにFEDメンバーたちからの指摘も少なくなる。余計な茶々が入らなくなる分だけマーケットは行きたい方に行くはずなのだが、過去5回くらいのFOMC前を考えると、毎回、株安・金利高に見舞われている。ドル円も再び151円台の後半までジワジワと上がっていくのではなかろうか。
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