昨日は欧州時間にドル円が再び130円台に乗せてきて、FOMC前のドルの見直し買いが入るものと思われた。利上げ幅が縮小されることが見込まれているが、それでも利上げは利上げなのである。やはりドル買い材料としても良いのかもしれない。
そう思って私はユーロドルも下がるだろうと思って、1.08台の後半にいたユーロをショートにした。しかしドイツのGDPが出た後はまったく下がらず。ニューヨーク序盤でも下がらなかったので、諦めて私はほんの数ポイントだけだったが損切りすることにした。
インフレが減速しているかどうかは、人によって見る尺度が違うので見解はそれぞれであろう。しかし明らかなのは金利を上げている現在の局面ではターミナルポイントが議論され、早急にもその反転時期が問題になっていることである。これはゼロ金利政策を実施していた1年前とは真逆である。
ゼロ金利なのだからマイナス金利の深掘りを考えなければ、とうにターミナルレートに到達しているはずである。それなのに利上げ時期がいつになるのか議論されることはなかった。インフレ状況が悪化してきたから、無理矢理に押し出された格好だ。つまり利上げ局面だけ金利低下への期待が余計に組み込まれてしまっているということだ。
ということは市場での投資家らのポジショニングも利下げを期待した方向に偏っているのが容易に想像されるFOMCの結果がどうあれ、いったんはポジション調整の動きが強まるものと思われる。要するにこれから攻めようとするならば、短期的にはドル買い・株売りの方が面白いのではないかということである。
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