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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円の下落の理由は「米ドル安」、リスクオフの
円高ではない! ユーロ/円は構造上の強さを示唆、
将来的にはさらなる円売りの加速も想定できる状況か

2023年04月07日(金)18:17公開 (2023年04月07日(金)18:17更新)
陳満咲杜

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米国の景気後退懸念で米金利低下、今晩の米雇用統計後はどうなる?

 今週(4月3日~)に入ってからの米経済指標は総じて弱く、景気後退の懸念が高まりつつある。

今晩(4月7日)の米雇用統計が一層重要になってくると思われるが、イースターを控え、本日は米市場がお休みなので、商い薄ゆえに大きく波乱してくる可能性も高まる。

 注目されている米金利、10年物国債利回りや2年物国債利回りが再度、安値を更新したわけで、金融不安がもたらした米金利下落が、さらに下値余地を拡大する可能性がある。

米10年物国債利回り 日足
米10年物国債利回り 日足チャート

(出所:TradingView

 もっとも、前回のコラムでも指摘したように、3月における米金利の下落スピードは、2008年金融危機の時よりも速かった。大して修正されていないうちに、また安値を更新し、市場のセンチメントがさらに悪化していることを示唆している。

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米ドル/円が130円以下に定着するような円高は、米国の利下げが確実にならなければ難しい! 切り返しは始まったばかり、138円の打診があってもおかしくない

 スピード違反かもしれないが、米金利自体が下がりすぎの水準ではない、といった見方もある。

 ただし、一番重要なのはそこではなく、2023年内の4回の利下げを織り込んでいると言われる米金利の動向が「正当化」されるかどうかだと思う。

 言ってみれば、少なくとも現時点までFRB(米連邦準備制度理事会)は「2023年内の利下げなし」と主張しているから、市場のセンチメントがかなり悪化したとはいえ、年内に4回も利下げがあると見込むなら、FRBとの「ダイバージェンス」が広がる一方だ。よって、そろそろ限界に差し掛かり、そして、どちらかへ収束していくと思う。

 今晩(4月7日)の米雇用統計のリリースが、その収束をもたらすかどうかが見所だ。

米ドル/円の反落はあくまで米ドル安であって、円高ではない

 米金利が安値更新する一方、米ドル/円は「底割れ」を回避する値動きを見せている。前回の本コラムの指摘どおり、130円の節目以下に沈まない限り、米ドル売り・円買いの方向と認定するには時期尚早だ。

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米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 もちろん、今晩(4月7日)の米雇用統計通過後、米ドルの切り返しがあれば、それこそ円買いではなく、円売りのきっかけになるから、筆者は従来の見方を維持していきたい。

 米ドル/円の「底固さ」に比べ、米ドル全体(ドルインデックス)は3月安値を更新し、昨日(4月6日)いったん切り返したものの、なおその下にある。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 換言すれば、「リスクオフの円高」は虚像であり、過去のロジックである。目下、市場センチメントがかなり悪化しているが、「リスクオフの円高」などは見られていない。米ドル/円の反落はあくまで米ドル安であって、円高ではない

 したがって、主要クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)全般は明暗が分かれているいるものの、総じて底堅く、リード役のユーロ/円は上値指向を強めている。こういったサインを見逃さないことが重要なので、点検しておきたいと思う。

ユーロ/円は下値が堅く、さらなる上値トライがあるかも!?

ユーロ/円の弱気変動をもたらした大きな存在は、やはり2022年12月20日(火)の、いわゆる「黒田緩和修正ショック」の大陰線(下のチャートの1)だった。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

 その後の安値更新(上のチャートの2)があったものの、継続したベア(下落)トレンドを形成せず、約2カ月間の保ちあいを経て上放れを果たした。3月高値に到達する前に、2月24日(金)の強気サイン(同3)の点灯があったから、本来、一段と強気基調への復帰を果たすはずであった。

 しかし、3月の金融不安があって、3月15日(水)に再度急落(同4)し、調整子波の深押しをもたらした。

 しかし、3月20日(月)を中心に、前後数日のローソク足はそろって「スパイクロー」のサイン(同5)を点灯し、底打ちを示した。

 その後の切り返しで、みごとに途中の「山」であった3月22日(水)高値(同6)をブレイク、トリプル・ボトムか、ダブル・ボトムの構造を示し、わずかではあるものの、3月31日(金)のいったん高値更新をもたらした。

 ここで、総合的な視点が重要になってくる。2023年年初来安値から時間をかけて形成した安値圏での保ちあいは、その後、いったん上放れを果たし、また3月2日(木)の高値につながった。

 しかし、その後、反落し、また元底値圏でのレンジ内へ戻り、想定より深い押しを形成していた。そして、2月前半のチャートと同様、日足にて「スパイクロー」のサインを多数形成し、下値が堅いことを示唆していた。

 ザラ場の安値ではなく、終値を基準として点検したらわかるように、3月は金融不安があって、「リスクオフの円高」が叫ばれるなか、実は1回も2月の安値(同じく終値)を下回っていなかった

 それは、ユーロ/円の構造上の強さのほかあるまい。ゆえに、確かに3月初頭の高値をわずかに更新してから再度反落してきたが、ユーロ/円の上値指向は、この程度に留まることはなかろう。換言すれば、再度の高値更新を有力視している。

 今晩(4月7日)の米雇用統計次第、いや、正確に言うと、市場の解釈の仕方次第で変わるので、ユーロ高を背景とするユーロ/円の上昇か、それとも米ドル高を背景とする円売りかは現時点では判定できないが、ユーロ/円の強気構造が崩れない限り、上値トライ、また上放れしていくだろう。

 ここにて注意していただきたいのは、さらなる上値のトライがあれば、昨年(2022年)12月20日(火)の大陰線を完全に上回ることを意味するから、ユーロ/円は従来の基調への復帰を象徴する値動きとなってくる点だ。

 この場合は、さらなる上値余地の拡大につながり、目先ではやや性急であるものの、円売りの加速も想定しておきたい。市況はいかに。

 14:30執筆

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