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 これまでの流れに沿って金曜日のアジア時間にはドル円は145円台に乗せてきた。しかし今回の大台乗せは前回の144円台乗せと違って、クロス円の上昇がリードするものではなかった。そのせいか一段高するには力不足で、すぐに高値警戒感の方が勝った。それはドルの利食い売りを呼び込むものでもあった。

 ニューヨーク時間ではマーケットのソフランディングが大いに支持され、ドル金利は低下に向かった。またもやFEDの引き締め姿勢とは違った市場の反応となっている。それによって米国株は上昇に向い、ドル相場が下落した。ドル円はちょうど調整の時期を模索もしていたようで、144円台の前半まで押した。しかし本格的な下げ基調には至っていない。

 しかるにドル円は依然として押し目探しが喫緊の課題となろう。バイ・オン・ディップに変わりはないということだ。ドル固有の利上げ停止などの話しが出てきても、それは積極的なドル売りの流れをもたらすことにはならないだろう。やはりどこかで日米の金利差は判然として存在しているわけであり、それが縮小する事はないからだ。

 明日はアメリカが独立記念日で休場となるのを控えて、本日は米国債も短縮営業で基本は休暇モードになって商いは薄い。為替相場の全般には大きな影響はないが、前年比でプラス40％近いと見られるトルコのインフレ率が発表になる。中途半端な利上げでトルコリラは史上最安値を更新し、安値圏にずっとステイしている。

日本時間 15時00分

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