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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

米ドル全面安へ。米国の引き締め政策に終わりが見え
てきた! 次の日銀会合は、どんな政策が示唆されても
大きく動く。政策変更なら米ドル/円は3~5円の下落か

2023年07月14日(金)11:38公開 (2023年07月14日(金)11:38更新)
志摩力男

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 記事では、4~6月にターニングポイントとなったトレードも振り返っているので、志摩さんが、なぜFXで勝ち続けることができるのか知りたい人はぜひご覧ください。
【記事はこちら!】
FXプロトレーダー・志摩力男の本領発揮!4~6月の米ドル/円メルマガトレード利益は800pips超え!年間収益1300pips突破! FXで勝ち続ける極意とは?


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週刊!志摩力男


米ドル/円急落。米ドル相場全体が米ドル安方向に反転したのか

前回のコラムでは、米金利が上昇しているにも関わらず米ドル/円が上昇しないのはなぜなのか、米ドル/円が調整相場を迎える前兆ではないかと推測しました。
【※関連記事はこちら!】
【見通し修正】米ドル/円は調整局面を迎えると予想。米金利が上昇したのに、米ドル/円が反応せず下落しているのはなぜ?(7月7日、志摩力男)

 その後、米ドル/円は145円から138円割れへと、7円超の急落となっています(本稿執筆時点)。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

 その時点では、「金利上昇⇒リスクオフ」というシナリオをマーケットが織り込み始めているのかもしれないと推測しました。それは必ずしも全面的に正しかったわけではありませんが、マーケットの変調を感じ、その背後で何が起こっているのか考える、それがマクロトレーディングの醍醐味です。

 気分は、事件の現場に立つコナン君のようなもので、推理通りにマーケットが動く時、こんな楽しいことはありません。

 結果的には、米雇用統計と米CPI(消費者物価指数)、この2つの主要経済指標が市場予想を下回ったことが、米ドル下落につながりました。

 特に米CPIは、対前年比で予想が3.1%上昇だったところ、3.0%上昇だったのですが、FRB(米連邦準備制度理事会)の目標である2%にかなり近づきました。今後、インフレがそれほど問題にならない状況になる道筋が見えてきたと言えます。

 その意味では、FRBによる引き締め政策にも終わりが見えてきたということです。7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、0.25%利上げを市場がほぼ100%織り込んでいるので、これはしなければならないでしょうが、それが最後の利上げになる可能性が高まっています。

 実際、CME(シカゴマーカンタイル取引所)が提供するFed Watchでは、7月以降の利上げはまったく予想されていません。そして来年(2024年)1月から利下げ局面が始まると予想されています。

CMEが提供するFed Watch
CMEが提供するFed Watch

(出所:CME

 そうであるなら、米ドル相場全体が米ドル安方向に反転しても良さそうです。

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ドルインデックスも重要なサポートラインを下抜け

 ドルインデックスを見ると、100.80が重要なサポートラインでしたが、そこをついに下抜けしました。

ドルインデックス
ドルインデックス

(出所:TradingView

 このチャートだけを見ていると、このブレイクでターゲットは90前後となります。つまり、あと10%ぐらい動いてもおかしくないことになります。

 ドルインデックスの構成要素のかなりの部分を占めるのはユーロです。特にユーロ買い材料は見当たらないのですが、ドルインデックスの売りが出れば、その分だけユーロ/米ドルは上がることになります。

 米ドル/円に関して言えば、135-138円は良い下支え水準となりそうですが、ドルインデックスの売りが出ると、それが米ドル/円の売りにもなります。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

 

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マーケットは日銀の政策変更を織り込んでいる。政策変更なら米ドル/円は3~5円の下落か

 米ドル下落の大きな理由のひとつは、米国のインフレ率の低下から、米金融引き締め局面の終わりが見えてきたことと言えそうです。それをマーケットが何らかの形で予想していたのでしょう。

 もうひとつは、円に関わることですが、海外勢の日銀政策変更への期待が、かなり高まっていることです。7月7日(金)の日経新聞に掲載された内田日銀副総裁のコメントですが、「金利操作修正は、バランスとって判断」との内容で、海外勢にはこれが政策変更を示唆すると見ているようです(やや無理があるように見えますが)。

日銀内田副総裁、金利操作修正は「バランスとって判断」

(出所:日経新聞

 しかし、次の日銀金融政策決定会合では、物価見通しに関して少し修正が入るとは報じられています。物価見通しが上方修正されれば、それは政策変更への期待に確かに繋がります。

日銀が今月会合でYCC修正の可能性、長期金利変動幅を拡大-早川氏

(出所:Bloomberg

 次の日銀金融政策決定会合(7月27日~28日)は盛り上がるでしょう。

 金融政策変更が織り込まれている分、政策変更なしとなれば、米ドル/円は再び145円に戻ることになります。また、仮に政策変更があった場合、その時は3-5円ぐらいさらに円高が進むことになります。 

次の日銀金融政策決定会合は、どのような政策が示唆されたとしても、大きく動きそうです。


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