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 昨日は材料が薄いと思われていたところ、中国の貿易統計が問題となった。ここ数回に掛けて悪い結果が続いていた中国の輸出入だったが、今回は輸出も輸出も大幅に下げることとなった。それだけ不動産市況などに足を引っ張られて、内需の拡大が望めないということろなのだろう。

 しかしゼロ・コロナ政策の転換後は大いに国内経済が回復するという思惑は見事に外れたことになる。こう何回も不調な貿易統計が続くと、もはや構造的な問題だとしか言いようがない。アメリカの年後半は景気腰折れという話しも見込みが外れたわけだが、内容としては対照的である。

 昨日のマーケットではドル円が一段高。これで雇用統計によって下押しした分はすべて取り戻したことになる。ムーディーズが地銀の格下げをしたこと、イタリア政府が銀行への課税を強化したことで、金融株を中心に米国株は軟調な地合いを強いられた。

 私はドル円が上がるだろうと見込んでいたので、アジア時間からドル円を買って臨んでいた。しかし実際に143円台に乗せてきても、なかなかに上値は重たい。ぴょんと跳ねないのである。それなりに利食い売りを出すべきロングポジションもたまっているのだろう。また下がったら買えばいいやという安直な考えで、相場の上げが止まったら手じまいに徹した。

 また押したところで買って見ても、そのまま押し込まれるという不安感は少なかった。それだけドル金利の先安感と円金利の政策変更なしへの期待が強いのだろう。

日本時間 15時00分

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