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 昨日は雇用、生産、景況感の経済指数がおしなべて予想を上回ったので、マーケット全体はリスクオンになった。米国株は上昇し、ドル金利は上昇した。スイスが今年に入って３回目の利下げを結構。これでBOEやECBの追加利下げの背中を押したことになる。

 ドル円は144円台の前半で推移で始まったが、東京時間で144円台の後半まで値を伸ばした。145円台も時間の問題だと思われたが、欧州時間では失速。再び144円台の前半まで押し返された。

 ドル円が145円台に乗せてきたのはニューヨーク時間が始まってからだった。ニューヨーク時間中は総じてリスクテーク気味となり、ドル円、ユーロ円ともに高値張り付きのままだった。

 FEDの見通しと裏腹にコモディティ価格は徐々に値上がりを続けており、金価格は史上最高値を毎日のように更新しつ続けている。インフレ再燃の懸念が見られる一方で、原油価格は後退。これはサウジアラビアが目標価格を100ドルに設定するのを放棄したということになっている。ここ数年の減産によって収入が減った分を、今後の増産によるシェア奪還で穴埋めするしようとするものだ。

 本日は自民党の総裁選だった。下馬評通りに、日銀の利上げをアホと言っていた人物が第1回投票で1位に浮上したことで、円売りが進んでドル円は146円台に乗せてきた。日本株も円売りから上昇となっている。彼女が言う、もういちど世界のてっぺんにという目標がアベノミクス的な金融緩和でもたらされるのかはかなり疑問だが。

 そして党内議員からは嫌われているという、これまた下馬評のあった石破氏が決選投票で新総裁へと逆転し当選した。そして一気に143円台に突っ込み、142円台も見ている。日本を取り巻く状況の厳しさが、円相場の乱高下にも出ている感じだ。

日本時間 16時15分

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