昨日のドル円は東京時間では143円台の前半部分をウロウロしていたが、欧州序盤ではユーロ円の強烈な買いも出てきたので、144円台に乗せてきた。ここ最近の高値圏が144円台の中盤だったので、ここで上げが一服した。売りたい人は待ちに待ったレベルだからだ。
ドル円が一段高したのは、住宅関連の指標が出てからかなりの時間が経ってからである。そしてドル円は144.80レベルまで上昇し、そのままニューヨーク時間は高値引けの格好となって終わったのである。
ここまで来るとややビックリ感もあるが、植田総裁が「時間的余裕がある」といって早期の利上げの見込みが薄まったことも寄与しているのだろう。ここからどのくらいのドル買いのイントがあるのかを時間を掛けて見極めないといけない。
ところでFX取引におけるインカムゲインにあたるものがスワップポイントなのだが、これは通貨の間での金利差によって発生する。そしてその発生は毎日のポジション持ち越しによって受渡しされる。注意しないといけないのは、持ち越した日付をカウントするのには取引日ではなくて受渡日で見ないといけないということだ。
FXの受渡し日は「T+2」である。だから水曜日の受渡日は金曜日で、木曜日の取引分の受渡日は月曜日になる。よって水曜日の夜に翌日まで持ち越したポジションは、土日の分も含めて3日分のスワップポイントがかかることになる。金曜日の夜に持ち越しても1日分しかもらえないのである。
さてインフレ率の低下と雇用を守るということで、FOMC後に出てくるFRB要人たちの初の予防的な大幅利下げへの正当化をする発言が続いている。今晩はパウエル議長の発言もあるので注目だし、このところまた低下傾向にある失業保険の申請件数も出てくるが、FEDメンバーの話しに整合性があるのか、ちょっと気になったりもする。
日本時間 15時30分
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