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 衆院選では下馬評通りに自公与党で過半数割れとなった。しかし政権交代するほどの破壊力は持っていないようだ。これからは少数与党体制でしのいでいくしかないだろう。法案を通すためには個別案件ごとに野党側に協力を求めることになる。参院選も来年に控えているために、野党も容易に妥協するようなことはないだろう。しかるに政治の進行は遅々となる。

 これを反映して早朝の日経先物は37220円まで下落して始まった。しかし一方では米国株が急騰して始まっているので、それで安心感を得て日経先物は底打ちしている。ドル円も153円台に乗せてきているので、円安が日本株をフォローしている側面もある。日経先物は底値から1500円以上も急反発している。

 ドル円はこのままビッドの強い展開がしばらく続くことになるだろう。円売りポジションに説得力があるからだ。日本の政局の方向が定まるまで、円は積極的に買い進んではいけないということだ。国内政治の停滞が長引くと、160円台まで簡単に戻してしまっても不思議ではない。日銀総裁の言うところの「時間的な余裕」はなくなってしまうかもしれない。今月末には日銀の金利会合もひかえているが、それすらも待ってくれないかもしれないのである。

 今週は日銀会合の他にもいろいろと重要イベントがある。週末の雇用統計はいうまでもないが、アメリカのGDPやISMの景況指数など。それに加えてミクロ指標ではマグ７の決算発表も多数出てくる。アメリカ大統領選前にもうひと波乱ありそうである。

日本時間 15時30分

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