その後、ユーロ/英ポンドは26日に反発していますが、25日の水準を回復できていません。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/英ポンド 日足)
ユーロの下落は一服しましたが、マイナスのGDPの結果により、これからは英ポンドの動きに注目でしょうか?
■グローバルマクロ勢はコモディティの動きを注視している
さて、前回のコラムでご紹介させていただきましたが、1月第2週(10~14日)にユーロ/米ドルのショートポジション(売り持ち)を手じまった友人のファンドの注目は、商品市況とのことです(「ユーロ/米ドルの反発はそろそろ一服か?そのカギはユーロ/スイスと米国株が握る!」を参照)。
2011年に入って金(ゴールド)が軟調な展開を続けており、昨年30%も上昇したにもかかわらず、今月に入って6.2%も下落しています。
下落が急激なので26日には反発していますが、依然として不安定な相場展開です。
また、銀もアタマの重い展開が続いており、グローバルマクロ勢はコモディティの動きに注視しているようです。
そのため、為替市場における彼らの関心は資源国通貨、とりわけ、ゴールドと相関性の高い豪ドル/米ドルに集まっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
豪ドル/米ドルは1.0228ドルの高値で2011年をスタートしましたが、豪クイーンズランド州の洪水の影響によりRBA(豪中銀)の利上げ観測が後退したこともあり、軟調に推移しています。
なかなかパリティ(1豪ドル=1米ドル)を維持できない相場展開が続いています。
豪ドル/円も昨年末の反発がなりを潜め、82円を割り込み、81円台で推移しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
来月もゴールドの反発が弱いようですと、豪ドル/米ドルや豪ドル/円の下値余地が拡大してくる可能性が高まってきます。
当面は、英ポンドと豪ドルの動きに注目です。
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