みなさん、こんにちは。
■ユーロはレンジ相場に入り込んでしまいそう
先週のコラムでも取り上げたのですが、ユーロはだいぶイメージとは異なる、想定外の動きとなっています(「ユーロ急反発は政府系ファンドの買いか?中国がヘッジファンドにカウンターパンチ!?」を参照)。
ユーロ/米ドルは本日は少し売られていますが、25日には1.3700ドルに到達し、26日には1.3723ドルまで上値を伸ばしていました。1.37ドル台をつけたのは、昨年11月22日以来です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
今回の上昇は、やはり先週のコラムでもご紹介したように、中国などの政府系ファンド(SWF)が買いを入れているためのようです(「ユーロ急反発は政府系ファンドの買いか?中国がヘッジファンドにカウンターパンチ!?」を参照)。
また、これまでユーロ売りで仕掛けていたヘッジファンドなどが、今回の上昇を受けてポジションを閉じることを迫られ、結果的にストップロスオーダー(損切り注文)が行使され、ショートカバー(買い戻し)が進んでいるということもあるようです。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
もっとも、さらに上昇するほどポジティブな材料が出てきたわけではないため、少し上値が重くなって、ここからレンジ相場に入り込んでしまうのではないかと思っています。
ただ、意外と強い動きが続いているため、ユーロに関しては少し様子を見ておきたいと思います。
■米ドル/円は83円台~84円台あたりで上値が重くなりそう
米ドル/円については、基本的には、方向感の乏しい相場展開が継続すると思っています。
ただ、市場参加者にいろいろとヒアリングをしてみると米ドル/円については、輸出企業の売りオーダーが徐々に下に下がってきているようなのです。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
その点を考えると、83円台から84円台あたりでは上値が重くなってしまうのではないでしょうか?
■軽めの取引に抑えて、次の動きが出てくるのを待ちたい
そのほかのところを見ると、新興国経済が少し減速してくるかもしれないという懸念が広まっていて、資源国通貨である豪ドルが少しさえません。
ただ、そうかと言って、大きく崩れるようなネガティブな材料が出てきたわけではありません。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
なお、テクニカル面から判断すると、一目均衡表の雲に入り込んでしまっています。
また、英ポンドは今週発表された英国の2010年10~12月期GDPがかなり悪かったことで売られましたが、こちらもトレンドをはっきり作るようなことはありませんでした。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
結局、何か取引するとすれば、米ドル/円の戻りを売るくらいしかなさそうです。
軽めの取引に抑えて、次の動きが出てくるのを待ちたいと思います。
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