みなさん、こんにちは。
■S&Pが日本の格付けを引き下げたが…
なかなか難しい相場が続いていますが、相場に対する見方は先週からほとんど変わっていません。
先週のコラムで、米ドル/円は83円台から上に売り注文が集中しているので、そのあたりで売ってみてはどうかというお話をしました(「悪材料でも豪ドル・ポンドは崩れていない。取引するならドル/円の戻り売りぐらいか」を参照)。
このコラムは1月27日(木)の午前中に書いたのですが、午後になって格付け機関のS&P(スタンダード&プアーズ)が日本の格付けを引き下げ、その影響で一時的に83円台まで米ドル/円が上昇しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
しかし、その動きは続かず、すぐに反落して現在は81円台で推移しています。
■日本国債格下げの影響が限られたワケは?
こうした動きになった背景は2つあると思います。
まず、何といっても、83円台にかなりの売り注文があったために上値が抑えられてしまったということが挙げられるでしょう。
そして、2つ目は格下げ自体が、長期的に影響が出るようなものではなかったということだと思います。
もともと、昨年12月頃からS&Pが日本を格下げをするのではないかという話が流れていましたので、実際に格下げされても、あまりサプライズとはならなかったように思います。
■少し円安になると円買いが沸いて出てくることが確認された
もし、この話が突然出ていれば、瞬間的にはもう少し円安に振れたのではないかと思います。
さらに言えば、今回の格下げが中長期的な円安を引き起こすものではなかったということです。
現在、日本の国債のうち95%が日本国内の投資家に保有されており、こうした人たちは日本の格付けが下がったからといって、国債を売るようなことはありません。
格下げされても投資家が国債を売らなければ、相場は動きません。当然、為替相場に対する影響もあまり大きなものとはなりません。
むしろ、少し円安になると円買いが沸いて出てくるということが確認されたという出来事だったと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そうすると、今後も、米ドル/円で円安局面があれば、円買いが出てくる可能性は高いと考えられます。
米ドル/円の戻り売りを中心に、回転売買を行うというのを基本戦略としておきたいと思います。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんからのレポートを受けて、ザイFX!が 配信する「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人(月額:5,500円(税込))」。
その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替の値動きについての予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限り配信する、実践型の有料メルマガです。
「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人」には10日間の無料体験期間がありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。















![ゴールデンウェイ・ジャパン(旧FXトレード・フィナンシャル)[FXTF MT4]](/mwimgs/c/d/-/img_cd98e6e3c5536d82df488524d85d929d47416.gif)
![ヒロセ通商[LION FX]](/mwimgs/9/7/-/img_975127cf2c6be2ac1a68a003ef3669c022946.gif)








株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)