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大口トレーダーの売買も丸わかり!
バカラ村流「ディールスコープ」の読み方

2011年11月05日(土)10:30公開 (2011年11月05日(土)10:30更新)
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 こんにちは。バカラ村です。

 今回は外為オンライン「ディールスコープ」 を紹介します。

【作成日時:2011年10月29日→最終確認・更新日:2011年11月4日】

>>>外為オンライン「外為オンラインFX」のスペック詳細はザイFX!の比較コンテンツでご覧ください

 ディールスコープは顧客のポジションの推移が見られるツールです。

 他にも顧客のポジションがわかるFX会社さんは数社ありますが(下表参照)、見られたとしても通貨ペアごとの買いと売りの割合だけだったりします。

 たとえば、「米ドル/円の買いが82%で、売りが18%」といった表示しかされていないところが多いのです。

米ドル/円 スプレッド 顧客の売買比率を公表しているFX会社
(ザイFX!編集部作成)
FX会社 サービス名称と閲覧できる場所 更新頻度
0.6~1.0銭 ライブスター証券 取引ツール内
(自分の過去のトレード分のみ)
-
0.7銭固定 外為ジャパン 取引ツール内
(iPhone/iPod/Android)
リアルタイム
0.7銭固定 トレイダーズ証券「みんなのFX」 売買比率
(iPhone/iPodtouch/Androidもあり)
売買比率ガジェット
リアルタイム
0.8銭固定 DMM.com証券 取引ツール内
(iPhone/iPodtouch/Android)
リアルタイム
0.9~1.2銭 マネーパートナーズ 売買比率 営業日毎
1.0銭固定 外為オンライン 取引ツール内
(テクニカルチャート:ディールスコープ)
1時間
1.0銭~ 外為どっとコム 売買比率(エクセル) 営業日毎
情報ツール「外為情報ナビ」内
(利用条件あり)
準リアルタイム
(5分毎)
外為どっとコムの「バーチャルFX」 売買比率 毎週
くりっく365 為替売買動向(エクセル) 営業日毎
標準2銭 マネックスFX 取引ツール内 営業日毎
3.0銭~ ソニー銀行 売買比率 6時間/24時間
- FXCMジャパン証券 売買比率
売買比率ガジェット
営業日毎
- OANDA JAPAN 売買比率 20分毎

(上の表に記載した内容は記事公開当時のものになります。最新のスペック情報などは「FX会社おすすめ比較」で確認してください)

ディールスコープなら売り買いどちらが多いか、詳しくわかる

 しかし、ディールスコープは1時間足以上の時間枠ならば、買っている人と売っている人のそれぞれのポジションの量と人数まで詳細にわかります。

 ちなみに外為オンラインは「4年度」連続年間取引高No.1の会社で(※)、今でも取引が多いFX会社です。取引が多いFX会社なので、他社でも同じような推移になっている可能性が高いです。

 下のチャートは米ドル/円の日足です。下段のインディケーターが今回紹介するディールスコープになります。

(※編集部注:矢野経済研究所調べ。2007年度~2011年度(2007年4月~2011年3月)の「4年度」連続)

ディールスコープの画面:米ドル/円 日足(クリックで拡大)

ディールスコープには全部で6本のラインがあります。

 ゼロラインの下には黒と青のラインがあります。2本のラインが重なっていてわかりにくいですが、黒ラインは売っている人数、青ラインは売っている人の総ポジション数になります。

 また、ゼロラインの上の黒ラインは買っている人数、青ラインは買っている人の総ポジション数になります。

 そして、赤ラインは買っている人と売っている人の人数の差です。緑ラインは買っているポジション総数と売っているポジション総数の差になります。

赤ラインも緑ラインもゼロラインより上で推移しているので、米ドル/円は買いが多いことがわかります。

1人当たりどの程度のポジションを保有しているのか?

 このディールスコープを見ると、「1人当たりのポジションの保有量」もわかります。

ディールスコープの画面:米ドル/円 日足(クリックで拡大)

 たとえば、上のチャートは米ドル/円の日足ですが、10月27日は買いポジションの総数が23億8964万ドルで、買っている人の人数は2万4643人です。

 ポジションの総数を人数で割ると、9万6970ドルとなるので、米ドル/円を買っている人は「1人当たり平均約10万ドルを保有している」と言えます。

 「他の個人投資家はどのぐらいのポジション量でトレードしているのだろう?」と思ったこともあるかと思いますが、これを見ると平均は約10万ドルということがわかります。

 同じように売り玉でも計算してみると11万4373ドルとなり、売っている人の平均は約11万ドルということがわかります。

日本人は逆張りが好き

 日本人は逆張りが好きだと言われますが、下のチャートを見るとまさに逆張りをしています。

ディールスコープの画面:米ドル/円 1時間足(クリックで拡大)

 これは米ドル/円の1時間足チャートですが、価格が下がるにつれて買っている人は多くなってきています。

 逆張りをしていることが明確にわかりますね。

 また、次のチャートを見ると、大きなトレンドができたときは損切りが出ているのもわかります。

 大きくトレンドが続くと逆張りでは耐えきれなくなり、損切りが出てきます。その損切りが出始めているのも外為オンラインのディールスコープでわかるのです。

ディールスコープの画面:ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)

 上のチャートを見てください。

 最初の下げでは買い玉が膨らんできています。この時点では逆張りを仕掛けているのです。

 しかし、そのあとの再度の下げトレンドでは、買い玉が減ってきています。価格は下がっているのに、買い玉が減ってきているということは、損切りが出ているということです。

 やはり、トレードは逆張りよりも順張りが安全といった感じですね。もしくは含み損に耐えるようなことはしないことだと思います。

マイナー通貨ペアでわかる大口の玉

 ポジション量が少ない人はFXを始めたばかりだったり、頻繁に負けている人だったりすると思います。なのでポジション量が少ない人のトレードは参考になりませんが、反対に大口でトレードしている人はうまい人か資産家のどちらかだと言えると思います。

 トレードの参考にするならうまい人のトレードを参考にしたいので、大口でトレードしている人を探すことになりますね。

マイナー通貨ペアであれば、普通の人はあまりトレードしないのでポジション総数が少なく、大口でトレードしている人の動きが明確にわかったりします。

 次のチャートはオージーキウイ(豪ドル/NZドル)ですが、日本人でトレードしている人は少ない通貨ペアでしょう。

ディールスコープの画面:豪ドル/NZドル 1時間足(クリックで拡大)

 黒ラインはほぼ横ばいなのに、青ラインは急激に下降しているところがあります。

 これは人数が減っていないのに、ポジション数が急激に減ったことを示唆しています。ここから考えられるのは、大きな買い玉を手仕舞いしたことです。

 もう少し詳細に見ると、10月14日の21時では買っている人が84人で、ポジション数は242万です。

 22時だと人数が82人で、ポジション数は147万です。

人数は2人減っただけなのに、ポジション数は95万減っています。大口の人の売りが出た可能性が高いと言えます。

大口で売買している人は、トレードがうまい可能性があるので、外為オンラインでマイナー通貨ペアのディールスコープを見て、そういうものを探してみるのもおもしろいですね。


 1時間足以上の時間枠とはいえ、ここまで詳細にわかるとおもしろいです。

 最近は介入以外では米ドル/円はほとんど動かなかったので、ユーロ/円やユーロ/米ドルをトレードしている人も多いですが、その人数やポジション量などを見たりするのも楽しいです。

 またマイナー通貨ペアでは、大口の人の動向もわかるので、どのようなタイミングで売買しているのかを参考にしてみるのもおもしろいかと思います。

>>>外為オンライン「外為オンラインFX」のスペック詳細はこちら


■ザイFX!編集部からのお知らせ

 FX会社のサービスを利用して顧客のポジションを読み解き、トレードに役立てる方法については、バカラ村さんが当コーナーに寄稿した過去の記事でも取り上げられています。以下の記事も大変興味深い内容となっていますので、ぜひご覧ください。

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