みなさん、こんにちは。
12月第4週(12月19日~)の為替市場は欧米勢がクリスマス休暇入りしているため、市場参加者が激減しています。
すでに、マーケットの注目は2012年の相場に移行しており、年末は英気を養いたいところですね。
■イタリア国債の大量償還が、マーケットの懸念材料
さて、2012年の為替相場の主役は、依然としてユーロであり続けるでしょう。
振り返ってみると、2010年まではユーロ周辺国の債務問題が焦点でした。
その頃は、ギリシャの債務問題がスペインに伝染するとたいへんな事態になると言われていました。スペインの債務問題は「パンドラの箱」であり、市場関係者はこの問題に触れることを避けたいといったムードでした。
それがいまや、イタリアやフランスといった中核国の債務問題まで取りざたされている状況です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
特に市場関係者が懸念しているのが、2012年2~4月にイタリア国債の大量償還を控えていることです。
イタリアは債務規模が大きすぎて、金融支援は困難と言われています。
そのような状況下、ムーディーズやS&P、フィッチといった大手格付け会社は、2012年初頭にもEU(欧州連合)諸国の大幅な格下げを行うと示唆しています。このことが、EU諸国の国債の利回りを押し上げており、状況は悪化しています。
■EU首脳会議への期待と失望でユーロ相場は動いている
ただ、ユーロの債務問題が日増しに悪化する状況でも、年間を通じると、ユーロ/米ドルの相場は大きく崩れていません。
それは、事態が悪化する中で、欧州の金融機関がレパトリエーション(本国への資金送還)を行っていることが要因の1つです。
また、それ以上に市場関係者が期待していたのが、EU政策当局者の抜本的な対策です。
特に市場関係者の注目を集めたのが、2011月12月8日(木)~9日(金)に開催されたEU首脳会議でした。
しかし…
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