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西原宏一_メルマガ取材記事
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バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」

豪ドルを押し目買い! ユーロ/豪ドルなど、欧州通貨と
オセアニア通貨の通貨ペアで、オセアニア通貨が強い。
米ドル/円は乱高下したため、市場参加者も痛手を負った

2023年05月09日(火)11:14公開 (2023年05月09日(火)11:14更新)
バカラ村

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金融政策面だけで考えると、ユーロ/米ドルには買い材料だが、相場は1.09~1.11ドルのレンジが継続

 先週(5月1日~)は日本は連休でしたが、為替市場では重要なイベントが続きました。

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 5月3日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)があり、0.25%の利上げを行いましたが、声明文では今後の利上げ継続を示唆する文言が削除され、パウエル議長の会見では、年内の利下げに関しては否定する発言となり、ほぼ市場の予想どおりの内容となりました。

 5月4日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会では、0.25%の利上げとなりましたが、ラガルド総裁はまだ利上げを続けることを示唆しています。

 こちらも市場予想とほぼ同じです。

 市場の想定内の内容となっていますが、FRB(米連邦準備制度理事会)は利上げサイクルが終了した可能性があり、ECBはまだ利上げを継続するため、金融政策面だけで考えると、ユーロ/米ドルには買い材料となります。

 ただ、相場の方は1.09~1.11ドルのレンジが継続しており、動きがない状態が続いています。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

ドルインデックスは1カ月以上横ばい。米CPIでサプライズがない限り、1~2日の動きで終わりそう

 今週(5月8日~)は、5月10日(水)に米CPI(消費者物価指数)の発表があります。

 6月13日(火)、14日(水)のFOMCでは、利上げするか、据え置きか、まだ決まっておらず、今後のデータ次第としていることもあり、しばらくは経済指標が非常に重要となってきます。

 そのため、米CPIの結果が米ドルの動きを作ることになりますが、ただ、ドルインデックスを見ると、1カ月以上横ばいが継続しており、動きがないことから、米CPIでサプライズがない限り、1~2日の動きで終わりそうです。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

米ドル/円は年初来高値に届かず、調整が深くなったが、水準としては大きく動いていない

 先週は、米ドル/円が年初来高値の137.90円を超える可能性を考えていましたが、そこまで届かず137.77円まででした。

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米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 もう少し上昇を期待したものの、メルマガでは4時間足で買われすぎのサインが出ていたため、保有していたポジションは手仕舞いできましたが、コラムでは外れたことになりました。

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 4時間足で、買われすぎのサインが出たことで調整相場となり、その動きが、日足で米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の一部で包み足の形を作ったことで、さらに調整が深くなっています。

 先週の米ドル/円は上下動しましたが、円が主導した動きとなっており、市場ではYCC(イールドカーブコントロール)の修正期待の売りポジションが多かったようで、それが切れたことで137.77円まで上昇させ、売りポジションが無くなった後、日銀の緩和の長期化期待で今度は買いが増え、それが今度は135円台まで下げたようです。

 ただ、振り返ると、水準としては大きく動いておらず、米ドルも動いていないことから、為替市場は方向性のない推移が続いているだけになります。

 ユーロ/米ドルも横ばいが続いており、英ポンド/米ドルは高値を更新しているものの、値幅は大きいとは言えず、しっかりとした動きは出ていないような状況です。

英ポンド/米ドル 日足
英ポンド/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

豪ドルなどオセアニア通貨は強い。豪ドルの押し目買いでよさそう

 1~2週間で見ると、何度かこのコラムでユーロ/豪ドルのことを触れましたが、長期的な高値水準から下がってきています。

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ユーロ/豪ドル 月足
ユーロ/豪ドル 月足チャート

(出所:TradingView

 週足を見ると、ユーロ/豪ドルだけでなく、欧州通貨に対してオセアニア通貨の組み合わせの通貨ペアは、包み足のような形となっており、下がる形となっています。

 動きのない通貨ペアが多いですが、ユーロ/豪ドルなどは動きが出ており、戻り売りの相場だと思います。

ユーロ/豪ドル 日足
ユーロ/豪ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 そのため、豪ドルなどのオセアニア通貨は強いと思います。

 米ドル/円は乱高下しているだけで動きがないため、豪ドル/米ドルや豪ドル/円で押し目買いでもいいのではないかと思います。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

豪ドル/円 日足
豪ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

米ドル/円は、どちらかというと戻り売りのようにも思いますが、先週に乱高下したため、市場参加者も痛手を負ったようで、すぐに動きが出てこないように思います。

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