現時点で、次回の「LTRO」がどのぐらいの規模になるかはわかりません。ただ、FOMCというイベントを終えた後の市場の関心が、次回の「LTRO」に移行していくことは十分に考えられます。
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つまり、米国の超低金利政策が長期化する見通しであるにも関わらず、ユーロ/米ドルの反発は緩慢であり、再び値を崩す可能性は高いと考えています。
■FOMCの結果を受けて、株高&豪ドル高へ
それでは、米ドル売りの流れはどの通貨に影響を及ぼすのでしょうか? 引き続き、豪ドルが脚光を浴びると見ています。
前述のように、『ある意味で』、ECBもFRBも通貨安政策を行っているということになると、脚光を浴びるのは豪ドルです。
今回のFOMCの発表は株高を誘因する可能性が高く、リスクアセット通貨の豪ドルにはポジティブに働きます。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
オーストラリアも利下げ局面にありますが、RBA(豪中銀)の政策は、ECBやFRBのものとはスタンスが大きく違います。
つまり、豪ドル/米ドルの上値余地や、今年注目の通貨ペアであるユーロオージー(ユーロ/豪ドル)の下値余地が再び拡大していると言えるでしょう(「【2012年相場見通し】ユーロクロスに注目!ヘッジファンドの関心はユーロオージーに!!」を参照)。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
豪ドルは対円でも強含むと予想され、ジワジワと84円の方向に上昇しています。
また、豪ドル/米ドルは1.1000ドルに向けて堅調に推移するのではないでしょうか?
しばらくは豪ドルの動向に注目です。
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