昨日も欧州のほとんどの国ではお休み。したがって欧州時間でのプレーヤーはほとんどいないことになり、為替相場も動きが少なかった。ドル円は81円台のミドル、ユーロドルは1.30台である、どちらもここ最近のレンジでいうと、ほぼ安値圏に位置している。しかるにその掛け算でできているユーロ円は安値張り付きなのは言うまでもなく、106円台の前半。いつ105円台に突入するかも秒読みのような格好となった。
しかしニューヨーク勢が参入してきても動意づかないでいる。米国株は大幅安でスタートと書いてあるが、これはすでに金曜日のグローベックスのなかで下げてしまっているので、実体としては米国株もほとんど動かずのままである。外部環境が動かないのだから、為替相場だけ動けというのは無理というものだ。私は早々に寝入ることにした。先週、いろいろと事務的な仕事を大量にこなしたせいか、どうも体調がイマイチ。
とは言いながらも、三文の徳でもないかと早起きはする。夏時間のニューヨーククローズに間に合うように朝の4時半には起き上がった。画面を見るとユーロドルが1.31台に戻っている。株価も高いのかと思うと、それほども上がっていない。ドル円もニューヨーク時間の午後はもっぱら高い方を攻めてばかりいたようだ。81円台の中盤よりも上というのは、どうも職種が沸かないレベルである。ユーロ円も下攻めをやめて、途中、1円以上も戻している。
アジア時間では朝イチになる時間帯に、でバーナンキ議長が何か話すということで、それを期待してのリスクテーク、すなわち円売りが入ったようだ。ドル円も81円台の後半まで押し戻されて、ますます面白くない展開となってきた。こうなると昼間になるとみられる日銀の会合の結果を待つしかない。日銀の2月会合でドル円も上がったし、株価も上がったのだから、世の中の気分としては日銀が何とかしてくれるのではないかという期待だけが強まっている。
しかし私の考えでは、あれは日銀のアクションのおかげで株高・円安というリスクオンの図式になったのではなく、やはり日本の貿易収支や経常収支の赤字化に懸念を示した外国勢によるものであったろうし、仮に日銀が何もしなかったとしても同じようにドル円は84円台近くまで、日経平均株価も1万円の大台を回復していただろう。上昇トレンドにあった世界の株価の流れの背中を押したという効果くらいはあったかもしれないが、日銀によって持ち上げられたポーションは少ない。
逆に言うと、一般的には日銀の政策期待が高まってしまっただけに、実際のアクションの中味が公表されるたびに、今後は失望売りを誘うのではないかと考えるのである。そのたびに株価は期待で上げて、すぐに失望で下がる。リスク的な観点からドル円やユーロ円も同じことになってしまうのはないだろうか。
そういうわけで私は日銀に合わせてリスク回避作戦に出ることにした。もちろん積極的にポジションを取っていくならば、朝からドル円やユーロ円をロングにし、会合結果が出たらそこでひっくり返すのがもっとも効率が良い。しかしこれはあくまでの想定の話なので、フルにリスクを取っていく必要もあないだろう。
いつもは12時半に出るのに、12時過ぎに早めに出てきた。私はランチを取りつつ、あらかじめ決めていたことなので、ドル円をレートも見ずに売った。81.62だった。午前中のドル円の高値が81.86だったので、81.90でストップ注文を置いて、あとは様子見。マーケットに任せるしかない。
しばらくは81.50くらいでもんでいたが、日本株もアジア時間の終盤に向けて下がってきたのでようやくリスク回避の流れが強まった。ドル円も81円台の前半にさしかかり、昨日の安値である81.20を攻める態勢にはいった。私ももうちょっとは走るだろうとは考えてはいたものの、いちおうテクニカルポイントに敬意を表して81.27で利食いした。
欧州市場は休み明け。金曜日と月曜日の分の株安が一気に現物株の相場を襲った。レベル的にはフェアバリューなのだが、一見、大幅安に見える。それで日経先物も9400円台に突入した。これでドル円も一段安したのだが、私としてはもうちょっと様子を見たい。今晩もイベントはないので、株価重視の姿勢には変わりはない。
日本時間 18時00分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2023年12月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
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