■5月7(月)は窓開けスタート。ユーロ急落!
ユーロ相場を中心に、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が軟調な動きを見せています。
特にユーロの下落は激しく、ユーロ/円、ユーロ/米ドルともに、5月7日(月)は窓を開けて始まりました。
そして、ユーロ/円は、103.20円程度、ユーロ/米ドルは1.2950ドル程度まで売られました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 1時間足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
その後は、買い戻しも入っていますが、それぞれ窓を埋めるまでは値を戻していません(※)。
(※編集部注:本稿は、今井さんから5月7日の夜にご寄稿いただきましたが、その後ユーロ/円については窓を埋めるか埋めないかギリギリのところまで、一時は反発しています。)
■ユーロ売りのきっかけは、仏大統領選とギリシャ総選挙
今回のユーロ売りのきっかけとなったのは、
(1)5月6日(日)に投開票されたフランス大統領選において、緊縮財政の見直しを主張する社会党のオランド候補が勝利したことや、
(2)同日実施されたギリシャ総選挙において、ギリシャ新民主主義党と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の連立二大与党を合わせても、過半数の議席を獲得できないことが確実となったこと、
――などです。
このような材料を受けて、欧州債務問題への対応に遅れが出るとの思惑からユーロ売りが優勢になりました。
また、ユーロだけではなく、リスク回避の動きが進んで、その他のクロス円も軒並み売られる動きとなっています。
■EUを取り巻く環境は、ますます不透明に
今回の決定を受けて、EU(欧州連合)を取り巻く環境は、ますますわからなくなってきました。
市場の反応を見ると先行きの不安からユーロが売られているワケですが、今回の選挙結果で、「絶対に財政再建が失敗する」と決まったワケでもありません。
フランスにしてもギリシャにしても…
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