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西原宏一_メルマガ取材記事
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドラギ発言で急速なリスクオンへ
ユーロドル上限を見極めたい

2012年07月27日(金)17:49公開 (2012年07月27日(金)17:49更新)
持田有紀子

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 昨日の欧州市場ではロンドン勢のユーロ売りなど、ユーロドルの安値攻めから始まった。前日に突っ込んでいたのがだいぶ押し返されて、1.21台のミドルである。おおかたユーロを売りたい連中がすべて売り込んだような状態になっても、ユーロドルは1.21台のままだ。でかける用事があったので、私もユーロ売りには参加しなかった。

 19時過ぎあたりからユーロの上昇が目立ってきた。株価を見ると、欧州株もグローベックスでの米国株も勢いよく上がり出している。欧州の偉い人はバカンス中だというのに、また何か気を持たせる発言でもしたのだろう。ニュースを探してみると、ドラギ総裁が景気の良いことを言っているではないか。

 曰く「ユーロのためには何でもする!」ということだが、これは通貨の番人として役職上は当たり前のことだ。しかし今週に入ってからのユーロショートのポジションもたまりにたまっていたのだろう。それが大きくメクリが得られることとなり、結果としてマーケットは過度に反応することにつながった。株価も同様で、今週の下げに便乗したポジションはみんな持っていかれている。それで急速なリスクテークの場と化したのだ。

 ユーロドルは1.22台に乗せたところで一服していたが、またまた急に盛り上がってきて1.22台の後半へ。ニューヨーク勢もユーロ買いで参戦したようで、ユーロドルはついに1.23台にまで達した。私が懸念していたレベルまで踏み上がったのである。私はこの時間、外出中だったので、買いにも参戦していない。しかし見ていたとしてもユーロ買いで参戦したかどうかは疑わしい。

 今月に入ってからの月初からのユーロ急落過程で、唯一の戻りの急所であった1.2332がいまだに意識されるからだ。しばらくはそのレベルを上限としてレンジ相場に入り、何度かこの上限をトライしたがダメだったので安値模索になったという経緯がある。しかるに1.23台の前半は重要なレジスタンスとして立ちはだかっているというわけだ。

 だからたぶん私も1.2290あたりからトレンドフォローとしょうしてもついていく気にもなれなかっただろう。ユーロドルをブル転するのだとしたら、は1.3240とかを越えてきてからでもよいとさえ考えている。むしろ1.23台前半は逆張って売っていかねばならないポイントである。

 結局、昨日のユーロラリーではユーロドルの高値は1.2328までだった。上手い具合に止められたという感じだ。まだトレンドは入れ換わっていないという証拠なのかもしれない。問題は今晩の為替相場にある。欧州時間の序盤では1.23台をトライしたが、そこから昨晩のシコリのロングの逃げもこなして上がっていけるかどうかである。株価は高値圏に張り付いているので、そちらの方面からはバックアップがあることになる。

 今晩はGDPのデータが出るが、マーケットがこんな動きをしているので、よほど予想からはみ出た結果にでもならないと、指標には反応しづらいだろう。私もテクニカル的に、ユーロドルの上限見極めに注力したいと思っている。なお、ドラギ総裁のコメントに対する各国の要人発言も出てくると思われるので、そちらのほうも要注意である。ただオリンピックが始まるし、古代ギリシャにならってオリンピック休戦のような動きのない相場になってしまうかもしれないが…(笑)。

日本時間 17時30分


 

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