昨日の欧州時間はユーロ買いで始まった。ユーロクロスも上昇してのユーロ全面高であった。ユーロドルは上がってきて1.2550を越えてきたが、目指すは23日につけた戻し高値である1.2588である。そのポイントが重要なレジスタンスを与えていることも同じである。
1.2590で買い戻しのストップ注文を置いて、売ってみるというのがテクニカル面からの要請。私もさっそく1.2555で売ってみた。完全な逆張りなので、すぐに落ちるとは思っていない。欧州時間を飛び越して、ニューヨーク勢の参入までも待たなければならないかもしれない。
相変わらず株価も債券相場も小動きが続いていて、なかなか材料難である。マーケットの方はすでに月末のジャクソンホールに始まる一連の重要イベントに関心が向いてしまっているようだ。アメリカのGDPの改定値などにはやはり反応も薄かったが、独伊首脳会談からのニュースが出てきた。
メルケル首相がESMへの銀行免許の付与について難色をしめしたことに対してはユーロ売りで反応した。言っている内容は同じなのに、やはり欧州の信用不安の解決から遠のくという不安もあったのだろう。ユーロドルは1.25台の前半までゆるんだが、でもそれがせいぜいであった。
その後はまずまず小動きとなってしまい、ポジションを動かすこともできない。私が密かに期待していた石油在庫報告だが、あいにく在庫量が予想よりもはるかに多かった(苦笑)。それで原油価格は軟化し、ミニ・リスクオフの形となった。しかし米国株などに与える影響は軽微で、ゆえに為替相場も反応薄。
私は早起きしてニューヨーククローズを見たが、公表されたベージュブックでは追加緩和を必要とされるほどの警戒感のないものだったことから、緩和期待は多少なりとも払しょくされる形となった。かといってドル買いが強烈に起こるわけでもなく、ユーロドルは1.25割れを見せるわけでもない。私は1.2528で買い戻して、アジア時間に控えた。
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