■ジョージ・ソロス氏、円安相場で約10億ドルの利益!
2月14日(木)には、この円安に乗じて収益を上げたヘッジファンドの事例が報道されています。
円安に大きく賭けた米ヘッジファンド、ソロス氏は約10億ドル近い利益。米最大級のヘッジファンドの一部が円安に賭けて数十億ドルの利益を得ている。円相場の押し下げと景気てこ入れを図る日本の方針に乗じた動きだ。
円安を見込んだ賭けは、3カ月ほど前からウォール街で最も熱い取引として注目されている。1990年代に英ポンドの空売りで名を上げたジョージ・ソロス氏は昨年11月以来この取引で10億ドル(約930億円)近い利益を得たと、同氏の会社のポジションを知る関係者は語った。(出所:The Wall Street Journal)
■米ドル/円の調整幅は浅くて92円、深ければ90円割れも?
テクニカル的には、ヘッジファンドが参考にしているTDコンボ(※)の週足がカウントダウンを終了しており、米ドル/円はいったん、調整局面に入ることが示唆されています(著作権の関係でチャートは掲載できません)。
日足で確認すると、米ドル/円は一目均衡表の転換線にほぼサポートされながら上昇しています。
本稿執筆時点での転換線は93.22円ですので、仮に2月14日(木)のニューヨーク市場で93.22円より下でクローズすれば、調整入りが濃厚となります。
(編集部注:「TDコンボ」とは、米テクニカルアナリストのトーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
米ドル/円は95円にほぼ到達したことでも、いったん、調整局面入りする可能性が濃厚です。
調整幅は浅ければ92.00円。深ければ90円割れもあるでしょう。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
どちらにせよ、次期日本銀行総裁が、大胆な金融緩和を粛々と行うことは確実なため、調整によって米ドル/円が下落した時は、米ドル/円を買うチャンスだと考えています。
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