■「成長戦略第3弾」は新味なしで米ドル/円反落
豪ドル/米ドルが毎日1%ずつ下落すると同時に、米ドル/円も下落しています。
マーケットの注目を集めていた、6月5日(水)の安倍総理による「成長戦略第3弾」は、新味がありませんでした。
海外勢は公的年金(GPIF)の運用変更や、法人税の減税の発表まで期待していたようです。
欧米勢は成長戦略が肩すかしに終わったことから、再び日経平均と米ドル/円を買う理由が、目先ではとぼしい状態になりました。
成長戦略の発表直前こそ、一時100円台半ばまで戻したものの、日足の一目均衡表で基準線(100.40円、6月6日時点)が抜けきらず、今までサポートだった基準線が見事にレジスタンスとなり、米ドル/円は反落。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
■豪ドル/円の下落余地拡大!ターゲットは90円
現状、日経平均は1万3000円を割り込んできており、黒田日銀総裁の「異次元緩和」が発表された4月4日のレベルである、1万2600円付近へと逆戻りしています。
(出所:株マップ.com)
対して、4月4日の米ドル/円は96円台ですから、この点においては、米ドル/円の下値余地は拡大していると言えます。
結果、豪ドル/米ドルの下落に加え、米ドル/円の上値が重いことから、豪ドル/円の下値余地が拡大。
以前、当コラムでご紹介した時点の豪ドル/円の下値メドは95円でしたが、そのレベルを割り込んできました。
【参考記事】
●日経平均大暴落! 豪ドルに悪材料続出! 急落中の豪ドル/円、下値メドは95円か(2013年5月23日、西原宏一)
次のターゲットは90円。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
ヘッジファンドの注目を集める豪ドル/米ドルの下落に加え、90円に向けてじり安に推移している豪ドル/円の動向にも注目です。
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